親子で走って国際協力ができる大会も
私はこれまでさまざまな親子マラソンに参加し、一緒に走って応援していますが、私の出身地である岡山でも「親子チャリティマラソン」を毎年開催しています。1kmの「キッズコース」、3kmの「ジュニアコース」、500mの「親子スタンプラリーコース」の3コースを設け、「おもちゃ王国」という遊園地内を子どもたちが元気に駆け抜けていきます。
この大会は、皆さんの参加費から経費を引いたお金を、カンボジアの小学校に鉄棒を贈る事業に充てています。会場にはカンボジアの子どもたちにメッセージを書くコーナーを設けるなど、世界の子どもたちの事情を知って、体験できる場にもなっています。
このように、ランニングと国際協力を組み合わせるなど、ランニングを軸として、子どもたちが楽しみながら何かを学べる機会がもっと作れればいいなと思っています。
(まとめ:高島三幸=ライター)
元マラソンランナー

1966年岡山県生まれ。バルセロナ五輪(1992年)の女子マラソンで銀メダルを、アトランタ五輪(96年)でも銅メダルを獲得。2大会連続のメダル獲得という重圧や故障に打ち勝ち、レース後に残した「自分で自分をほめたい」という言葉は、その年の流行語大賞となった。市民マラソン「東京マラソン2007」でプロマラソンランナーを引退。2010年6月、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞した。
