日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > スポーツ・エクササイズ  > 有森裕子の「Coolランニング」  > 有森裕子 親子ランでやってはいけない3つのこと  > 2ページ目
印刷

有森裕子の「Coolランニング」

有森裕子 親子ランでやってはいけない3つのこと

親子で走るのは楽しい、けれどこれだけは注意して!

 有森裕子=元マラソンランナー

【1】ずっと手を握って走ると、子どもはつらい!

 親子マラソンでよく見かけるのは、親子がずっと手をつないで走っている姿です。一見、微笑ましい光景ですし、「はぐれてしまわないように」という心配りは分かります。

 確かに、スタートした途端、子どもがダーっとダッシュしてはぐれてしまい、必死に探している親御さんを見かけることもあります。ゴール付近に行くと、半べそをかいた子どもがもじもじしながら立っているので、「お父さんやお母さんは?」と声をかけると、「まだ来ないから、ここで待ってるの」と言われることも…。

 だからといって、ずっと手をつないだまま子どもを引っ張るようにして走ると、子どもはどうなるでしょうか。身長差がある大人と手をつなぐので、姿勢のバランスが崩れ、自然な腕振りができません。そのため、必要以上に疲れてしまいます。大人と手をつないで走ることは、子どもにとって苦痛でしかないのです。そんな姿が会場内の大型スクリーンに映し出されるたびに、「危険だなあ。やめてほしいなあ」「子どもがランニングをイヤにならなければいいなあ」などと思ってしまいます。

 スタートやゴール付近で手をつなぐのはいいとしても、基本は「目は放さず、手は放す」。この言葉をお忘れなく!

【2】結果が悪くても叱らない!

 これはお父さんに多い光景ですが、張り切りすぎているのか、教育熱心なのか、「なんでもっとがんばらなかったんだ!」と、ゴール付近でお子さんを叱る姿を見かけます。お子さんも張り切って参加しただろうに、最後の最後で親のペースについていけなくなり、ほかのお子さんに抜かれたりしてね。

 親子で一緒に走ったのだから、もし不本意な結果に終わってしまったら、親が「ごめんね、今度はがんばろうな!」と声をかけてあげればいいんです。考え方の基本は、「勝ったら子どもの手柄。負ければ親の責任」。大事なのは、子どもが「ランニングって楽しいなあ」「もっとがんばりたい、速く走りたい」と思えるきっかけを作ることだと思います。

【3】興奮しがちな子どもにはしっかりマナーを教えて

 スタート地点でよく見かけるのは、号砲が鳴る前にスタートラインから足を踏み出している子どもや、ヨーイ、ドンッの合図の前に走り出している子ども…。

 勝ちたい一心で興奮し、はやる気持ちはよくわかります。しかし親子ランで最も危険なのは、スタート付近で焦った子どもが転び、将棋倒しのように前後の子どもたちが次々と転んでしまうことです。そんな事故を防ぐためにも、親御さんは大会に出場するためのマナーやルールを、事前に言い聞かせてほしいと思います。

 「スタートラインを踏んではいけないよ」、「ヨーイドンの前にスタートすると、オリンピックでは失格なんだよ」、「ほかの子を押しのけて無理矢理抜かしてはいけないよ」など…。でも、理屈は理解できても、なかなか実践できないのが子どもというもの。スタートでは、必ず親御さんが隣に並び、飛び出す子どもを制止するなど、注意を払ってあげてくださいね。

ここ数年、ゲストとして参加している東京都中央区の「区民スポーツの日」イベントのひとコマ。
ジョギング・ランニング
キーワード一覧へ

RELATED ARTICLES関連する記事

スポーツ・エクササイズカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 「中途覚醒が多く寝た気がしない」 中高年の睡眠の悩み解消術

    「睡眠の途中で何度も目を覚まし、眠った気がしない」「早朝に目覚めてしまい、その後なかなか寝付けない」――。歳をとるにつれ、そんな「中途覚醒」「早朝覚醒」に悩まされるようになったという人も多いだろう。なぜ中途覚醒は起きるのか。中途覚醒を解消して、若い頃のような「熟睡」を手に入れることはできるのか。このテーマ別特集では、中途覚醒の原因と、それを解消するための対策を一挙紹介していく。

  • 強い足腰を維持するための「骨」の強化法

    健康長寿の大敵となる「骨の脆弱化」を予防するには、若いうちから「骨を強くする生活習慣」を取り入れていくことが大切だ。このテーマ別特集では、骨が弱くなるメカニズムや危険因子、骨を強く保つための生活習慣のポイントなどについて解説していく。

  • もの忘れと認知症の関係は? 認知症リスクを下げる生活のポイント

    年を取っても認知症にはならず、脳も元気なまま一生を終えたいと誰もが思うもの。しかし、「名前が出てこない」「自分が何をしようとしたのか忘れる」といった“もの忘れ”は、中高年になると誰もが経験する。⾃分は周りと比べて、もの忘れがひどいのでは? ひょっとして認知症が始まったのか? と不安になる人も多い。このテーマ別特集では、もの忘れの原因や、将来の認知症にどうつながるのか、認知症を予防するにはどうすればいいのかについて、一挙にまとめて紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.