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有森裕子の「Coolランニング」

有森裕子 甲子園・総体中止に思う「生きていればチャンスはある」

高校時代、陸上引退を思いとどまらせた恩師の言葉

 有森裕子=元マラソンランナー

高校3年の冬、陸上引退を思いとどまらせた恩師の言葉

 私自身の高校時代を振り返ってみると、私はインターハイで活躍できるようなエリート選手ではありませんでした。中学校の運動会の800m走で全校1位になったということだけを励みに、地元の陸上名門校の陸上部の門を叩きましたが、なかなか芽が出ないまま。与えられた練習メニューには全力で取り組みましたが、インターハイや国体(国民体育大会)への出場はかなわず、私の高校入学と同時に始まった、中距離・長距離選手にとっては大きなチャンスでもある全国都道府県対抗女子駅伝も、3年連続補欠で終わりました。

 練習をがんばってもまったく結果に結びつかない日々が続き、さすがにもう潮時かなと、高校3年の冬に陸上をやめようと決意しました。そのことを高校の恩師に伝えると、先生は私にこう言ってくれたのです。

 「また来年、がんばらないか」

 この言葉にはとても驚きました。レギュラーになれない私のことも、先生はちゃんと見てくれていた。そしてこれからも見ていてくれるんだ、と思うと、先生の思いに応えたいという気持ちが自然と湧いてきたのです。「何年かかるか分からないし、何年かかってもいいから、都道府県女子駅伝の選手になれるまで走ろう」。そう決意した私は、大学進学後も陸上を続ける道を選びました。

 その後、日本体育大学の陸上部に入部し、1年生で運良く都道府県女子駅伝を走ることができたのですが、その後は思うような成績は残せませんでした。全日本選手権(日本陸上競技選手権大会)やインターカレッジ(日本学生陸上競技対校選手権)で上位に入るような華々しい活躍もなく、実業団から誘われることもなく、それでも陸上を続けたかった私は、当時リクルートランニングクラブの監督だった故小出義雄さんに何度も手紙を送り、粘って粘って、なんとか入部させてもらうことができたのです。

 最終的に、二度のオリンピックでメダルを獲得することができた自分自身の陸上人生を振り返ると、「あきらめないこと」「一生懸命取り組むこと」「扉は自分で叩くこと」を繰り返してきたように思います。高校でも大学でも満足のいく結果が出せなかったからこそ、次のチャンスを求め、あきらめずに進んでいけたのだとも思います。

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