日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > スポーツ・エクササイズ  > 有森裕子の「Coolランニング」  > 有森裕子 私が「プロ宣言」で手に入れたかったもの  > 4ページ目
印刷

有森裕子の「Coolランニング」

有森裕子 私が「プロ宣言」で手に入れたかったもの

アスリートが自分の価値を生かして幸せになるために

 有森裕子=元マラソンランナー

 2002年には、アスリートのマネジメント会社「株式会社ライツ」(現在の株式会社RIGHTS.)を設立しました。この社名には、アスリートとしての権利、人としての権利を大事にしたいという思いが込められています。

 私がプロになった後、マラソンの高橋尚子さんや水泳の北島康介さんなどのメダリストがプロ宣言し、現在へとつなげていただいたことを感謝しています。アスリートも、自分の価値を最大限に生かして生きていくための選択ができるようになったことが、何よりもうれしいです。

 プロとして生きていくためには厳しいことが多く、成功するには結果を出すことが常に求められます。でも例えば、マラソンの川内選手は、すべての大会を本当に一生懸命に走ります。そんな他のランナーとは少し違う、唯一無二の魅力があれば、たとえ「レースに勝ち続ける」ことができなくても、生き残れるとも思います。もし走れなくなっても、後進や市民ランナーを指導したり、ランニングクラブを作るビジネスを始めたりするのも、走ることを生業にしたプロの仕事です。

 2020年の東京五輪にはプロとして挑む選手もいるでしょう。五輪が終わった後に、今後の自分の道を選ぶ選手も多いかと思います。プロの道を選ぶ選手は覚悟を持って、厳しさも楽しむぐらいの気持ちで進んでほしいと思います。もちろん、プロになる、ならないは個人の選択であって、どちらが正しいというものではありません。プロであってもなくても、自分らしい生き方を模索しながら、自分の道は自分で選んで責任を持って歩んでいくアスリートがこの先も増えていくことを期待しています。

(まとめ:高島三幸=ライター)

有森裕子(ありもり ゆうこ)さん
元マラソンランナー(五輪メダリスト)
有森裕子(ありもり ゆうこ)さん

1966年岡山県生まれ。バルセロナ五輪(1992年)の女子マラソンで銀メダルを、アトランタ五輪(96年)でも銅メダルを獲得。2大会連続のメダル獲得という重圧や故障に打ち勝ち、レース後に残した「自分で自分をほめたい」という言葉は、その年の流行語大賞となった。市民マラソン「東京マラソン2007」でプロマラソンランナーを引退。2010年6月、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞した。公式Instagramアカウントはこちら

先頭へ

前へ

4/4 page

RELATED ARTICLES関連する記事

スポーツ・エクササイズカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 脳を衰えさせる悪い習慣、活性化する良い習慣

    「もの忘れがひどくなった」「単語がスッと出てこない」「集中力が落ちてきた」……。加齢とともに脳の衰えを実感する人は多いだろう。「このままだと、早く認知症になるのでは?」という心配が頭をよぎることもあるだろうが、脳の機能は加齢とともにただ落ちていく一方なのだろうか。どうすれば年齢を重ねても健康な脳を維持できるのか。脳に関する興味深い事実や、健康な脳を維持するための生活習慣について、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 疲労解消は「脳の疲れ」をとることから

    しつこい「疲労」の正体は、実は脳の自律神経の機能の低下であることが近年の疲労医学の研究で明らかになってきた。本記事では、放置すると老化にもつながる「疲労」の怖さとその解消法を、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 怖い病気を招く「中性脂肪」を食事・運動で徹底対策!

    健康診断でもおなじみの項目である「中性脂肪」。血液中の中性脂肪が150mg/dLを超えると、脂質異常症の1つ、「高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症)」と見なされる。血管の老化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞を遠ざけるためにも、中性脂肪が上がるのを避けなければならない。そこで、今回はやっかいな中性脂肪の正体や、食事や運動でできる鉄板の対策法を一挙紹介していく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.