日経Gooday TOP  > スポーツ・エクササイズ  > 有森裕子の「Coolランニング」  > 有森裕子 銃撃事件に沈む思い出の街、米ボールダーを支援したい  > 3ページ目

有森裕子の「Coolランニング」

有森裕子 銃撃事件に沈む思い出の街、米ボールダーを支援したい

社会におけるスポーツの意義とは、人間同士のつながりを生みだすこと

 有森裕子=元マラソンランナー

アスリートと地域との交流の機会がスポーツの意義を深める

 ボールダーは私にとってホストタウンのような街ですが、五輪やパラリンピックでも、開催するにあたり全国各地の自治体がホストタウンに登録されています。2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップでも、そうした取り組みが見られました。

 知的障害のある人の競技会、スペシャルオリンピックスでも、開催の1週間前に、大会に出場する世界各国の選手を地域単位で迎え入れて交流を深める「ホストタウンプログラム」があります。選手たちに早めに現地に入って慣れてもらうことが目的ですが、選手が一般家庭にお邪魔して一緒にご飯を食べたり、お話をしたりして交流を図り、現地の人に見送ってもらいながら、試合会場に向かいます。こうしたプログラムがあることで、スペシャルオリンピックスの認知度が上がり、知的障害への理解が深まり、ひいては障害があっても生きやすい未来へとつながる共生社会への可能性が期待できます。

ボールダーの素晴らしい大自然。(写真提供:株式会社アニモ)
ボールダーの素晴らしい大自然。(写真提供:株式会社アニモ)

 このように、アスリートと現地の方々との交流の機会をつくることで、互いの理解が深まり、感謝や応援の気持ちが育まれます。大きなスポーツイベントでは競技そのものに目がいきがちですが、実はこうした人間の心身のつながりを生む効能こそ、社会のなかでのスポーツの大きな意義だと思っています。

(まとめ:高島三幸=ライター)

有森裕子(ありもり ゆうこ)さん
元マラソンランナー(五輪メダリスト)
有森裕子(ありもり ゆうこ)さん

1966年岡山県生まれ。バルセロナ五輪(1992年)の女子マラソンで銀メダルを、アトランタ五輪(96年)でも銅メダルを獲得。2大会連続のメダル獲得という重圧や故障に打ち勝ち、レース後に残した「自分で自分をほめたい」という言葉は、その年の流行語大賞となった。市民マラソン「東京マラソン2007」でプロマラソンランナーを引退。2010年6月、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞した。公式Instagramアカウントはこちら

先頭へ

前へ

3/3 page

新型コロナウイルス感染症 最新情報はこちら
  • facebookでシェア
  • Twitterにツイート

PR

RELATED ARTICLES関連する記事

スポーツ・エクササイズカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

FEATURES of THEMEテーマ別特集

テーマ別特集をもっと見る

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

PC表示

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.