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有森裕子の「Coolランニング」

有森裕子 マラソン五輪代表決定! 最後の1枠をかけた熱い戦いに感銘

MGC選考システムがもたらしたトップランナーの底上げ

 有森裕子=元マラソンランナー

MGCという新たな選考システムがハイレベルなレースをもたらした

 今回のMGC、そしてファイナルチャレンジを振り返ってみると、MGCという新たな選考システムがきっかけになって、選手同士が切磋琢磨して互いに高め合う意識や雰囲気が生まれ、それが、日本記録や自己ベストを大きく上回るハイレベルなレースをもたらしたように思います。

 特に男子選手の全体レベルの底上げはとても大きく、東京マラソンでは大迫選手の下に2時間6分台が2人、7分台は7人というハイレベルな結果が出たのはとてもいい流れです。世界との差はまだありますが、今の男子選手の雰囲気ならまだまだ伸びると思います。女子選手も、土壇場で一山選手が松田選手を上回る好記録を出したことは、やはり選手同士が切磋琢磨できた結果なのでしょう。

 今回の東京マラソンや名古屋ウィメンズマラソンは、新型コロナウイルスの感染が拡大する前代未聞の状況の中、市民ランナーの参加が中止となり、実業団選手を中心としたエリート選手たちに絞った、異例の形式でのレース開催となりました。市民の皆さんに楽しんでもらう大会ももちろん重要ですが、こうしてトップレベルの選手だけの戦いの場を設けることは、選手たちのプライドを高め、闘志をかきたてるために極めて大事だと思いました。そして、レベルの高い舞台で順位やタイムを競うことを楽しめる選手が増えることが、世界で戦える選手を増やすことにもつながると思います。実際に、こうした舞台を楽しめた選手たちが、今回の五輪代表に選ばれたように感じます。

 さあ、これで東京五輪の代表選手が出揃いました。男子選手は中村匠吾選手(富士通)、服部勇馬選手(トヨタ自動車)、大迫傑選手。女子選手は前田穂南選手(天満屋)、鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)、そして一山麻緒選手です。新型コロナウイルスの影響でこの先どのような状況になるか分かりません。しかしせっかく自分でつかみ取った切符ですから、今できることを全力で準備してほしいと思います。

東京五輪 陸上競技マラソン代表 内定選手
[画像のクリックで拡大表示]

(まとめ:高島三幸=ライター)

有森裕子(ありもり ゆうこ)さん
元マラソンランナー(五輪メダリスト)
有森裕子(ありもり ゆうこ)さん

1966年岡山県生まれ。バルセロナ五輪(1992年)の女子マラソンで銀メダルを、アトランタ五輪(96年)でも銅メダルを獲得。2大会連続のメダル獲得という重圧や故障に打ち勝ち、レース後に残した「自分で自分をほめたい」という言葉は、その年の流行語大賞となった。市民マラソン「東京マラソン2007」でプロマラソンランナーを引退。2010年6月、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞した。公式Instagramアカウントはこちら

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