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有森裕子の「Coolランニング」

有森裕子 平昌五輪と東京マラソン、日本選手の大活躍に拍手!

マラソン男子日本新記録の快走を見せた設楽選手にも注目

 有森裕子=元マラソンランナー

 寒暖の差が激しい日が続きますが、皆さん、体調を崩されたりしていないでしょうか。体温管理に気をつけて、季節の移り変わりを感じながらランニングを楽しんでいただければと思います。

 さて、2月は大きなスポーツイベントが2つありました。1つは韓国で開催された平昌冬季五輪です。今回、日本選手団は、金メダル4個、銀メダル5個、銅メダル4個、合計13個ものメダルを獲得するという快挙を成し遂げました。

氷上のチェス、カーリングに注目した平昌冬季五輪

 メダルの数だけを見るとスケート陣の活躍が目立つ中、私は氷上のチェスと呼ばれるカーリングに注目していました。なぜなら、私もかつて北海道で一度だけカーリングを体験し、非常に面白くて難しいスポーツだということを実感していたからです。

 カーリングは、テレビで観戦しているのと実際にやってみるのとでは、全く印象が変わるスポーツです。まず何よりも、約20kgもあるストーンを投げて氷上を滑らせることが難しいのです。カーリングシューズは片方の足の裏側が滑りやすい素材でできていて、もう片方の裏側はゴムのような素材で滑らないようになっています。そんな状態で、低姿勢のフォームを保ったまま氷上を滑ってストーンを投げることは本当に難しく、やってみると体がぐらついてしまい、狙いを定めるどころではありません。ブラシで氷をゴシゴシこすってストーンの滑りを調整する動きも、バランスを保つのは相当難しいはずです。

 氷上で特殊なシューズを履きながら体勢を安定させるには、鍛えられた体幹が必要になります。さらに、試合に勝つためには、ストーンの進み具合を見極めた絶妙なコントロール力と、優れた頭脳も求められます。激しい運動ではないので、年を経ても楽しめるスポーツだと思いますし、今回の“カー娘”の銅メダル獲得で、カーリングが少しでもメジャーなスポーツになればいいなと思います。

メダリストに学ぶ「大舞台で力を最大限発揮するメンタルの強さ」

 スピードスケート女子500m金メダリスト・1000m銀メダリストの小平奈緒選手や、スノーボード男子ハーフパイプ銀メダリストの平野歩夢選手など、メダリストたちの試合前後の会見は、一流選手のメンタルの強さを感じさせるものでした。中でもフィギュアスケート男子金メダリストの羽生結弦選手と、銀メダリストの宇野昌磨選手の発言が対照的だったことが印象に残りました。

競技後に笑顔を見せる、羽生結弦選手(右)と宇野昌磨選手。(c)日本経済新聞社
競技後に笑顔を見せる、羽生結弦選手(右)と宇野昌磨選手。(c)日本経済新聞社

 羽生選手の発言からは「このオリンピックに人生をかけている」という並々ならぬ気迫が伝わってきました。一方、宇野選手は極めて自然体で、「オリンピックは自分にとって大事な大会の1つであり、他の大会と同じようにベストを尽くす」といった趣旨の発言をしていました。前回王者として連覇をかけて臨む五輪と、挑戦者として臨む五輪という立場の違いからでしょうが、どちらも正しい考え方だと思います。

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