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有森裕子の「Coolランニング」

有森裕子 レース当日にやってはいけない5つのこと

情報に振り回されず、自分流にアレンジする力をつけよう

 有森裕子=元マラソンランナー

レースの4~5時間前に起床し、3時間前に食事を!

 まず、1つ目は「空腹の状態でレースに出ない」ことです。私が現役の頃は、体をしっかり起こすために、レースの5時間前には起床していました。朝9時にスタートするのなら4時起床という早さ。それは無理だと思われる方でも、せめて4時間前には起きた方がいいと思います。

観光気分でつい食べ過ぎた…なんてことにならないようご注意を!(©Iakov Filimonov-123rf)

 食事はレース開始の3時間前ぐらいに摂ることをお勧めします。現役時代の私はホテルの日本食レストランにお願いして、おにぎりやおもち、お味噌汁などを出してもらっていました。当時は「カーボローディング」が主流でしたから、とにかく炭水化物を主に摂取していました。

 地方のマラソン大会に行くと、半分観光気分になったりして、宿泊したホテルの朝食バイキングでつい食べ過ぎてしまうことがあるかもしれません。レース前に食べ過ぎると、走り始めてから腹痛を起こしたり、気持ち悪くなることもありますので、食事はレースの3時間前に摂り、満腹の一歩手前に抑え、試合会場にはどこでもすぐに口にしやすいエナジーゼリーなどを栄養補給源として持参しましょう。

 ありがちなのが、食事を早めに摂りすぎて空腹感を覚えながらスタートする人。空腹を感じるのは、既にエネルギーが奪われ始めている証拠です。そのまま走るとあっという間に体力を消耗して体が動かなくなる恐れがあります。ウエストポーチやウエアのポケットに携帯用のエナジーゼリーなどを入れ、スタートの1時間前ぐらいに摂取したり、走っている途中で少しずつ補給することをお勧めします。

 特に風が強くて寒い日のレースは、体温が下がり、エネルギーを消耗しやすくなるので、こまめな栄養補給が大事になります。私も以前、11月に開催される「ニューヨークシティマラソン」に出場した際、強風で体が冷えてしまい、半分ほど走った地点で体力がなくなってしまいました…。そのときは走る前から空腹を感じていたので、エネルギーがなくなって体が動かなくなったのでしょう。

塩辛いものやカフェインはトイレの回数を増やす

 2つ目は「塩辛いものやカフェインを摂取しない」です。東京マラソンのように大きな大会では、トイレに長時間並ぶことが予想されます。トイレに並ぶ頻度を減らすためにも、喉が渇いて水を多く飲んでしまいそうな塩辛いおかずや、利尿作用があるカフェイン飲料(コーヒー、紅茶など)はなるべく控えた方がいいでしょう。

 脱水症状を防ぐために、水分を事前に多めに摂る人もいるかもしれませんが、走り出せば給水所で少しずつこまめに摂取することができます。頻繁にトイレに行かなくても済むために、適量を摂取するようにしてください。

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