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有森裕子の「Coolランニング」

有森裕子 新コースに生まれ変わった東京マラソンを楽しもう

初めてのコースは「高低差」を調べて戦略を立てる

 有森裕子=元マラソンランナー

終盤のアップダウンと強風がなくなり、高速レースに

 東京マラソンのコースは高低差が比較的少なく、初心者でも走りやすいコースだと言われてきました。それでも昨年までは、終盤の35km過ぎから4つの橋を渡るエリアで細かなアップダウンが続きました。終盤のスピードの落ち込みは激しく、一気に足が動かなくなる人も多かったのではないかと思います。

 2017年の新コースは、その終盤の高低差がなくなり、湾岸エリア特有の強風に悩まされることもなくなるため、高速レースになると予測されます。タイムの狙いやすい大会になれば、世界中から力を持ったランナーが集まり、大会そのもののレベルも上がります。五輪や世界陸上を狙う日本のマラソンランナーは、ぜひ日本記録を狙ってほしいですし、自己ベスト更新を狙う市民ランナーにとってもさらに人気が上がる大会になるはずです。

東京マラソン2017のコース高低図
(東京マラソン公式ウェブサイト掲載情報を基に作成)
[画像のクリックで拡大表示]

 では具体的に、新コースをどう考えて走ればいいでしょう。スタートの新宿から市ケ谷~飯田橋間の5km地点まで、約30mの高低差がある下り坂が続くのは、今までと同じ。下りで気持ちがいいからと、オーバーペース気味にならないように注意したいところです。その後はフィニッシュまでほぼ平坦なコースが続くので、時間配分を考え、ランニングウォッチを見ながら自分のペースで走ればいいと思います。

 余談になりますが、私は現役の頃、ある程度の高低差があるコースの方が得意でした。高低差があるポイントでギアチェンジを図るなど、勝負を仕掛けやすかったからかもしれません。そう考えると今回のコースでは、「この地点でラストスパートをかけよう」といった、自分なりの目印を決めて仕掛けることが必要になるかもしれませんね。

最初の5kmほどは下り坂。ここでの加速しすぎに注意。(©marioland-123rf))

 どのマラソン大会もそうですが、東京マラソンは特に、例年、天候に恵まれないことが少なくありません。私も第1回大会を走った時、あまりの寒さに生まれて初めてアームウォーマーをつけました。現役時代のマラソンで最も寒かった大会といっても過言ではないでしょう。今年1月に京都で開催された全国女子駅伝のように、大雪の中での開催例もあるので、防寒対策をしっかり行い、都心を駆け抜ける楽しさを思う存分味わっていただきたいです。

 応援する側にとっても、今まで以上に応援しやすく、見どころ満載な大会になるはずです。2020年の東京五輪閉幕後も、「走ってみたい」と思われるような、世界中から注目され続ける大会であるように、みんなでしっかり盛り上げていきましょう。

(まとめ:高島三幸=ライター)

有森裕子(ありもり ゆうこ)さん
元マラソンランナー
有森裕子(ありもり ゆうこ)さん

1966年岡山県生まれ。バルセロナ五輪(1992年)の女子マラソンで銀メダルを、アトランタ五輪(96年)でも銅メダルを獲得。2大会連続のメダル獲得という重圧や故障に打ち勝ち、レース後に残した「自分で自分をほめたい」という言葉は、その年の流行語大賞となった。市民マラソン「東京マラソン2007」でプロマラソンランナーを引退。2010年6月、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞した。

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