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有森裕子の「Coolランニング」

開催迫る! 有森裕子流「東京マラソン満喫術」

日本最大の大会の魅力・楽しみ方、詳しく教えます!

 有森裕子=元マラソンランナー

 また、スタートのときは極寒だったけど、途中でものすごく暑くなったり、突然スコールのような冷たい雨が振ってきたりするなど、最近のレースは天気が読み難いことがあります。これも普段の練習時から、腕のパーツが取り外しできるような機能性の高いウエアを着ておくなどすれば、大会本番で慌てずに、その時々の状態に対応できると思います(バックナンバー「知らなきゃ損! 冬場のランニングを快適にするウエアの選び方」参照)

 食べ物や飲み物も、日々練習してきた中で良いと思うものを摂取してください。機能性ドリンクの取り方や生かし方などは、ある程度、事前に学んでから実践した方がいいと思います。本番でいきなり飲み慣れないドリンクを飲むのはお勧めできません。

 「使い慣れたもの」「食べ慣れたもの」を心掛けることが、体はもちろん、安定したメンタルにもつながります。コース上で出される補給食を食べるのも参加する楽しみの一つですが、途中でお腹を壊さない程度に止めてくださいね。初めての大会だからこそ、「特別なことをやる」のではなく、「いつもと同じことをやる」を意識しましょう。

初マラソンでの注意点
シューズショップ店員と相談し、自分の実力やサイズに合ったものを購入しよう。レース用に新品を履くのではなく、履き慣れたシューズで臨もう。
ウエアどんな天候や気温にも対応できるよう、腕の部分が取り外しできるなどの機能性の高いウエアを選択するのがベター。
食べ物特別なものを食べるのではなく、普段食べ慣れているものでOK。スポーツドリンクなどは、事前に知識を入れて、普段の練習から摂取するといい。
アフターケア事前の準備体操やストレッチも大切だが、ゴールし終わった後も、体をほぐしたり、アイシングをするなどして、しっかりケアを心掛けたい。

最初の5kmの下りは加速せずにマイペースを心掛けて

 東京マラソンのコースのポイントは、最初の5kmの緩やかな下り坂です。スタート直後の下り坂ということで、調子がいいと勘違いして、多くのランナーはついハイペースで走ってしまいがち。ですが、そうすると必ず、後半が苦しくなってしまいます。下り坂をハイペースで走れば、平坦な道になった時に上りのように感じてしまいます。それぐらい下りは足にダメージを与えるので、スピードは適度に抑えて、マイペースを心掛けてほしいですね。

 また、築地から佃橋付近の35km付近からは小刻みなアップダウンが続くので、難所になります。ここで足が止まってしまうランナーも多いでしょう。歩いても構いませんので、最後の力を振りしぼって、しかし無理しすぎずにゴールを目指しましょう。

 高い倍率をくぐり抜けてせっかく当選したのだから、苦しくなったら、歩いて大都会のロケーションを楽しむ。それはそれで思い出深い大会になるのではないでしょうか。

 (まとめ:高島三幸=ライター)

有森裕子(ありもり ゆうこ)さん
元マラソンランナー
有森裕子(ありもり ゆうこ)さん

1966年岡山県生まれ。バルセロナ五輪(1992年)の女子マラソンで銀メダルを、アトランタ五輪(96年)でも銅メダルを獲得。2大会連続のメダル獲得という重圧や故障に打ち勝ち、レース後に残した「自分で自分をほめたい」という言葉は、その年の流行語大賞となった。市民マラソン「東京マラソン2007」でプロマラソンランナーを引退。2010年6月、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞した。

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