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有森裕子の「Coolランニング」

有森裕子 ただ走るだけではダメ! 強いランナーは食事が作る

オリンピックメダルの原動力となった、母の“食育”

 有森裕子=元マラソンランナー

まずは自分の食事に関心を持つことから

 みなさんはプロではないので、ここまで食にストイックになる必要はありません。しかし、忙しいからとインスタント食で済ませたり、栄養の偏った食生活を送ったりすると、肝機能などが衰えますし、体に良いために行っているはずのランニングが、ただ体にダメージを与えるだけの行為になってしまいます。それは体だけでなく心にも必ず影響します。

 ランニングを楽しむためにも、またハードな仕事を乗り切る精神力を養うためにも、まずは食に関心を持ち、「この食材にはどんな栄養素が含まれているのか」といったことについて、本やWebサイトで調べてみることから始めてはいかがでしょうか。最初は週2~3日食事に気をつけるだけでも構いません。食生活の変化は、必ず心身の変化へとつながります。食事を口にした後の自分の体に耳を傾け、「何をどのタイミングで食べれば体調がいいか悪いか」をチェックするのもいいでしょう。

 私は現役中も現役を離れた今も、食べた物をちゃんと消化してから次の食事を摂るように心がけています。夕食がきちんと消化されていなければ、翌朝は食べません。胃をきちんと休ませてあげることは大切ですし、空腹になれば次の食事をおいしく食べられます。バランスの良い食事を、気心の知れた人たちと一緒に、おいしいと思って食べることがベストかもしれませんね。

精神力を養う食生活、3つのポイント
  • ポイント1:食に関心を持つ
    食材の栄養素や、栄養素の吸収が良くなる食べ合わせなどが書かれた本などを眺め、頭に入れる。

  • ポイント2:食後の自分の体調をチェック
    何を、どれほどの量、どのタイミングで食べれば、お腹の調子が良いか悪いか、体調が優れているか、いま一つなのかなどをチェックし、自分に合った食生活を分析する。

  • ポイント3:少しずつ食生活を改善する
    バランスがよく自分に合った食生活を、最初は週1~2日からと無理なく始め、少しずつライフスタイルに浸透させていく。無理のないチャレンジが大事。

 (まとめ:高島三幸=ライター)



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有森裕子(ありもり ゆうこ)さん
元マラソンランナー
有森裕子(ありもり ゆうこ)さん

1966年岡山県生まれ。バルセロナ五輪(1992年)の女子マラソンで銀メダルを、アトランタ五輪(96年)でも銅メダルを獲得。2大会連続のメダル獲得という重圧や故障に打ち勝ち、レース後に残した「自分で自分をほめたい」という言葉は、その年の流行語大賞となった。市民マラソン「東京マラソン2007」でプロマラソンランナーを引退。2010年6月、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞した。

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