日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > スポーツ・エクササイズ  > 有森裕子の「Coolランニング」  > 有森裕子 おかやまマラソン初のリタイアを招いた「3つの失敗」  > 2ページ
印刷

有森裕子の「Coolランニング」

有森裕子 おかやまマラソン初のリタイアを招いた「3つの失敗」

練習不足の状態で最新シューズをいきなり履き、体が適応しきれず

 有森裕子=元マラソンランナー

新しいシューズをぶっつけ本番で履いて走り、脚に異変が…

 実はレース当日に、足慣らしもせず新作のランニングシューズを履いて走ってしまいました。私は「おかやまマラソン」では毎年、単にフルマラソンを走るのではなく、途中で他のランナーを応援したり、ハイタッチをしたり、地元の皆さんが沿道で提供してくださる名産品をいただいたりして、たくさんの方と交流を図りながら走ります。そのために途中で歩いたり、立ち止まったりするので、そこまでシューズにこだわらなくても影響はないだろうとタカをくくってしまったのです。走るトレーニングはもちろん、ウォーキングもせずに、ぶっつけ本番で新しいシューズを履き、ウォーミングアップもそこそこにスタートラインに立ってしまいました。

 スタートから最初の5kmは、普段のシューズでは得られない走りやすさに驚きながら、1km6分ぐらいのペースでスイスイと走っていきました。最近のランニングシューズは、少ないエネルギーで効率的に前に進むように設計されているので、自然にペースが上がっていくのですが、心肺機能を高める練習をまったくしていなかったので徐々に体がついていけなくなり、想像以上に息が上がってしまいました。そうしているうちに、どんな風に体を動かせばいいのかわからなくなってしまい、とうとう27kmあたりで歩き始める展開に…。すると、今度は両方のふくらはぎがつってしまいました。靴底の形状がいつも履いているシューズと異なることもあり、鍛えていない筋肉が悲鳴を上げたのだと思います。

 「これはもう無理だ…」と立ち止まり、リタイアすることにしたのですが、ランナーの皆さんが走りながら「有森さ~ん!」「大丈夫ですか?」と声をかけてくださるので、ふくらはぎの痛みが消えたところで「よし」と気合いを入れ、コースの真ん中に立ちました。そのまま最後までハイタッチをして皆さんを見届けた後、タクシーを拾ってゴール地点に戻ったという次第です(苦笑)。

実業団時代の仲間たちと、スタート前のひととき。

最大の原因は事前準備を怠ってしまったこと

 今回の途中棄権に至った経緯を振り返ってみると、原因は3つありました。最大の原因は、練習不足でレースに出たことです。スクワットだけでは新しい靴の機能を十分に使いこなせる筋力が足りず、完走できる持久力も足りなかったのだと思います。2つ目は、練習をしていない上に、足慣らしすらせず、ぶっつけ本番で新しいシューズを履いてしまったこと。3つ目は、その靴の形状や機能が今の自分の筋力や走り方に合うのかを事前に確認していなかったことです。

 …というように、今回私は、初心者ランナーがやりがちな失敗の数々を、自身の過信によって見事に実践してしまったとしか言いようがありません。かつてこの連載でもシューズの選び方などをご紹介していたのに、お恥ずかしい限りです…。

日経グッデイ春割キャンペーン

RELATED ARTICLES関連する記事

スポーツ・エクササイズカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールを上げる実践的な対策

    健康診断で多くの人が気にする「コレステロール」。異常値を放置すると動脈硬化が進み、心筋梗塞や狭心症のリスクが高まっていく。数値が悪くても自覚症状がないため、対策を講じない人も少なくないが、異常値を放置しておいてはいけない。では、具体的にどのような対策を打てばいいのだろうか。今回のテーマ別特集では、健診結果のコレステロール値の見方から、具体的な対策までを一挙に紹介していこう。

  • 老化を進める「糖化」から身を守る対策とは?

    “老けにくい”体にしたいというのは誰もが共通に思うこと。その老化の原因の1つとして最近注目されているのが「糖化」だ。この糖化、見た目の老化はもちろん、体内の血管や内臓、骨、関節などの機能低下にも密接に関わっているという。糖化リスクを遠ざけ、老化を遅らせるためには何を実践すればいいのだろうか。今回のテーマ別特集では、糖化の健康への影響から、その対策までを一挙に紹介しよう。

  • 歩くだけではダメ? 失敗しない運動習慣の作り方

    「ひと駅前で降りて歩く」「テレビを見ながら軽い筋トレをする」…これをもって「運動習慣がある」と思っている人は意外と多い。しかし、フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんは「強度の低い運動、筋肉がつかないような運動は、いくら続けても十分な成果が得られません」と断言する。では、健康診断で引っかかった数値を改善したり、カロリーを消費して減量したり、病気を予防するといった目的を達成するためには、どのような運動をすればいいのだろうか?

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Goodayマイドクター申し込み

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2020 Nikkei Inc. All rights reserved.