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気管支喘息

長引くつらい咳、これって本当に喘息?

咳の原因を正しく診断するには

 聞き手:稲垣麻里子=医療ジャーナリスト

気管支喘息(以下、喘息)は、気道が慢性的に炎症を起こすことで狭くなり、発作的に咳や喘鳴(ぜんめい:ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音)、呼吸困難感が生じる病気。3000年以上も前から存在する病気でありながら、炎症による発作のメカニズムが明らかになってきたのは1990年代に入ってからだ。治療薬の開発が進み、治療法も変わりつつある中、大人の喘息を正しく診断するのはとても難しいという。長年にわたって喘息の研究や治療を行っている、半蔵門病院(東京都千代田区)副院長の灰田美知子医師に喘息の原因や診断法について聞いた。気管支喘息の第2回は「喘息の薬は、症状がなくても使い続けるべき?」で1月12日公開、第3回は「喘息でも運動して大丈夫?」で1月16日公開予定。

回答者
灰田美知子医師
半蔵門病院(東京都千代田区)副院長

Q 最近、風邪をひくと咳だけが長引き、なかなか治まりません。気になって呼吸器科を受診したところ、「咳喘息」との診断を受けました。咳喘息というのは、喘息の一種ですか。喘息はアレルギー体質の人がなるものだと思っていましたが、私のアレルギー検査は陰性なので、喘息ではないと考えてよいのでしょうか。(43歳・男性)

A 症状が咳だけで、喘息の時のような喘鳴や呼吸困難感がない状態を「咳喘息」といいます。気管支喘息(以下、喘息)とは別の病気なのですが、咳喘息から30%の人は喘息に移行しますので、早めに治療した方がよいでしょう。
 ご指摘の通り、喘息は本来、何らかのアレルギーが原因となって起こります。アレルギーを起こす原因物質(アレルゲン)が特定できるものは「アトピー型」といいます。しかし、喘息にはアレルゲンとは関係なく起こる「非アトピー型」や、両方が原因となって起こる「混合型」があり、大人の場合、アレルゲンが特定できない「非アトピー型」が4割以上です。アレルゲン検査で陰性の場合は特に、喘息とは別の原因で咳込んでいる可能性が高くなりますので、まずは、正しい診断を受けてから、原因に応じた適切な治療を受けることが望まれます。

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