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緑内障

気付かぬうちに視野を失う「隠れ緑内障」に要注意

視神経の強さには個人差、日本人患者の7割は「眼圧が正常」

 聞き手:稲垣麻里子=医療ジャーナリスト

 緑内障は、視神経が何らかのダメージを受けて、視野が失われていく病気だ。放置すると失明に至るとされ、日本人の失明原因の第1位となっている。国内の患者数は約400万人と推定されているが、厚生労働省の患者調査(2014年)によると、医療機関を受診しているのは106万人に過ぎない。つまり、患者の4人に3人は、自分が緑内障であることに気づいていない「隠れ緑内障」なのである。
 視神経は一度損なわれると回復することはなく、進行を抑えることが唯一の治療となる。緑内障の原因と発症のメカニズムについて、緑内障治療の権威として知られる四谷しらと眼科(東京都新宿区) 院長の白土城照医師に聞いた。緑内障の第2回は「眼圧検査だけでは不十分!40歳になったら『眼底検査』を」で4月24日公開、第3回は「緑内障の2タイプ、『閉塞型』と『開放型』」で4月26日公開予定。

回答者
白土城照医師
四谷しらと眼科(東京都新宿区)院長

Q 花粉症の目薬をもらいに眼科を受診したら、眼底検査で緑内障の疑いがあると言われ、視野検査で視野の一部が欠けていたため、緑内障と診断されました。会社の健康診断では眼圧はいつも正常でしたし、視力も両眼1.5と良好です。まさか自分が眼の病気になるなんて、とても信じられない思いなのですが、治療すれば治るのでしょうか。(42歳・女性)

A 緑内障は、視神経がダメージを受けて視野が欠けていく病気ですが、かなり進行しないと視力や視野に異変・異常を感じることはありません。眼圧が高いと、視神経が圧迫されて緑内障を起こしやすくなりますが、眼圧が正常範囲であっても緑内障は起こります。これは、視神経の強度に個人差があるためで、日本人の場合、緑内障患者の7割は、眼圧が正常範囲にある「正常眼圧緑内障」です。
 緑内障の大半はゆっくりと進行するため、緑内障と診断される患者数は高齢になるほど多くなりますが、必ずしも加齢や病気によって起こるわけではなく、90%以上が誘因となる病気のない「原発緑内障」です。眼圧が高い場合はもちろん、眼圧が正常範囲であっても、点眼薬や手術で眼圧を下げることで進行は抑えられます。ただし、一度失った視野を取り戻すことはできません。

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