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アトピー性皮膚炎

重症アトピー治療の切り札、免疫抑制剤と分子標的薬

従来の薬にない画期的な作用で、治療の選択肢を拡大

 稲垣麻里子=医療ジャーナリスト

ステロイド剤では効果が不十分だったり副作用で治療が続けられないなど、従来の治療法では症状がコントロールできない重症で難治性のアトピー性皮膚炎に対し、治療の選択肢が広がりつつある。2008年には、免疫抑制剤の内服薬が、アトピー性皮膚炎の治療に対し承認された。乾癬(かんせん)という難治性の皮膚疾患の治療薬として開発された分子標的薬を、アトピー性皮膚炎の治療に応用するための治験も進んでいる。進歩が著しいアトピー性皮膚炎治療の最新事情について、東邦大学大橋病院皮膚科教授の向井秀樹医師に聞いた。アトピー性皮膚炎の第1回は「いきなり発症! 増えている『大人のアトピー』」、第2回は「アトピー治療の基本薬『ステロイド剤』は怖くない」

回答者
向井秀樹医師
東邦大学医療センター大橋病院皮膚科教授

Q 大学受験のストレスに苦しんでいた19歳の時にアトピー性皮膚炎になり、それから10年以上、ステロイド剤による治療を続けています。良くなったり悪くなったりを繰り返し、ステロイド治療にも限界を感じているのですが、ステロイド以外の治療法はあるのでしょうか。(30歳・男性)

A ステロイド外用薬による治療で十分な効果が得られなかった、重症のアトピー性皮膚炎の患者さんには、入院療法免疫抑制剤の内服をお勧めしています。免疫機能は本来、細菌やウイルスなどから身を守るために欠かせないものですが、アトピー性皮膚炎の人では免疫機能が過剰に働き、本来退治する必要がないものに対しても攻撃することで炎症が起きてしまっています。免疫抑制剤は、体内に過剰に起こっている免疫系の活動を正常にすることで炎症を抑える薬です。また、難治性の皮膚疾患である乾癬の治療で注目されている「分子標的薬」を、アトピー性皮膚炎の治療に応用する研究も進んでいます。分子標的薬の中には現在、治験(医薬品としての承認を目的とした臨床試験)が行われているものもありますので、近い将来、難治性アトピー治療における福音となることを期待しています。

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