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いくつになっても血管は強くできる

老化を左右するのは血管! 若くしなやかな血管は取り戻せる

第1回 「血管の老化」を左右する3つの要素

 田中美香=医療ジャーナリスト

 「人は血管から老化する」という言葉があるように、血管を若く保つことは老化を防ぐ第一歩。テレビなどでも「血管」を強くするテーマは花盛り。今年こそ「血管を強くして健康になろう」と思う方も多いだろう。だが、血管を若返らせることは本当にできるのだろうか。そのためには何をすればいいのか――。
 本特集では、2万例を超える心臓・血管手術を手がけてきた南和友先生に、血管の若さを維持する秘訣と、血管を強くする運動法・食事法を聞いていく。


人の命は血管によって維持されている。血管をよい状態に保つことは健康維持に極めて重要だ。(c)santosh chavan -123rf

 人は血管から老化する――という言葉を聞いたことがある人は多いだろう。脳や心臓などをはじめとした臓器や筋肉は、血液中に含まれる酸素や各種栄養素が届くことで機能する。人の生命力は血管によって維持されている

 人間の血管をすべてつなぎ合わせると、全長10万kmにも及ぶという。これは地球の円周の2周半にあたる長さだ。体の中に縦横無尽に張り巡らされた血管をよい状態に保つことこそ健康を維持するために極めて重要なポイントである。

 このことは、「血管力」「血管年齢」などの言葉をよく聞くようになった今、広く周知されるようになったと言っていいだろう。実際、テレビの健康番組でも「血管を若返らせる」といったテーマが繰り返し放送されている。

 だが、人間は、誰でも老いていくもの。もちろん血管も、加齢とともに衰えざるを得ない。果たして、血管を若返らせることはできるのだろうか。若い頃はともかく、60代、70代になっても可能なのか。もし可能なら、そのためには何をすればいいのだろうか。

 ドイツ ボッフム大学永代教授で、冠心会大崎病院東京ハートセンター顧問の心臓外科医・南和友先生は、「血管は、何歳になっても強くすることはできます」と力強く語る。南先生は、これまで2万例を超える心臓・血管手術を手がけてきたエキスパート。70歳を過ぎた現在も年間100件以上の心臓手術を行う、まさに「老い知らず」の心臓外科医だ。本特集では、血管の若さ・強さを維持する秘訣と、血管を強くする運動法・食事法を聞いていく。

血管は120年機能する、だが血管年齢は実年齢に比例しない

 「人間の血管は120年機能するように作られています(*1)。血管も年齢とともに衰えるのは仕方ありませんが、『血管年齢=実際の年齢』とは限りません(※血管年齢については後述)。血管年齢は実年齢に比例しないのです」。血管の老化について南先生はこう話す。

*1 現在公式に認められている世界で最も長生きした人は、1997年に122歳で亡くなったフランス人女性のジャンヌ・カルマンさん。

 「まだ40歳なのに血管年齢は50歳という人もいれば、高齢でも血管年齢が若い人もいます。以前、90代で手術を行った男性患者の血管は弾力性がありプラークもありませんでした。血管年齢を調べたら70代でした。その一方で、実年齢は50代でも80代の血管になっており、心筋梗塞や脳梗塞で病院に運ばれた人も多くいます」(南先生)

 御年70歳を超える南先生ご本人の血管年齢は、何と50歳だという。南先生はご自身の健康の秘訣を「血管の強さにある」と話す。

 血管の老化度合いは、心筋梗塞や脳梗塞をはじめとした循環器系の病気のかかりやすさを左右するのはもちろんだが、それだけにとどまらない。体の疲れやすさから、肌のハリ・ツヤなどの見た目まで、人間の体のあらゆるところに影響する。

 「血管の強さは人間の生命線です。長く健康で生き生きと過ごすためには、強い血管をキープすることが何より大切。体の内側も外側も、老化を左右するのは年齢ではなく循環器系なのです」(南先生)

 だが血管の老化がすでに進んでしまった人でも、今から血管を若返らせることができるのだろうか。南先生は「YES」と言い切る。「いくつになっても血管を強くすることはできます。もちろん80歳の人でも可能です」(南先生)

 余談だが、取材の際、南先生は、同行した編集者(実年齢46歳、男性)の肌や顔色を見ただけで、「血管年齢は50歳超でしょう」と指摘した。その直後に編集者が血管年齢を測定したところ、果たして52歳! 40代のミドルが、70歳を超える南先生より血管年齢が上だったのだ。実際、南先生は、肌にもハリがあり、話し方、動作にも活力がみなぎっていて、とても70歳超には見えない。

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