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怖いもの忘れ、怖くないもの忘れ

もの忘れを改善するにはまず「睡眠」から! 脳をきちんと休めよう

第2回 認知機能の低下には脳の第一層・第二層から対策する

 伊藤和弘=フリーランスライター

「名前が出てこない」、「自分が何をしようとしたのか忘れる」…。年齢とともに増えてくるもの忘れは、ミドル以上なら誰にでも経験があるもの。とはいえ、自分は周りと比べてひどいのでは? と不安に思う人も多いでしょう。もの忘れは脳機能低下の表れであり、対処法を考えるためにはまず脳の構造を知る必要があります。北品川クリニック所長の築山節さんに解説していただきました。

本特集の内容

第1回「もの忘れ」は怖くない!? 認知症リスクの高い50代の特徴とは?

第2回 もの忘れを改善するにはまず「睡眠」から! 脳をきちんと休めよう

第3回 老け込むのはまだ早い! 「定年になったら認知症」を回避しよう

◆関連記事:Gooday調査

 60代前半の9割が「もの忘れが心配」…将来の認知症との関係は?


もの忘れは脳機能低下の表れ。加齢だけでなく、睡眠不足や体温の変動が原因でも起こる。(c) arekmalang - 123RF

 前回もの忘れと認知症の違いを説明した。要するに、記憶の「一部」が失われるのがもの忘れで、記憶の「全体」がなくなってしまうのが認知症だ。もの忘れでは昼に何を食べたかを忘れるが、認知症では昼食を食べたことを忘れてしまう。

 いくら若くてももの忘れはするが、年を取ると増えていく。老眼と同じく、脳の老化現象だ。加齢とともに脳機能が低下するのは避けられない。そのため、記憶の一部が思い出せないくらいで過度に心配する必要はない。これらは防げないもの忘れなのだ。

 むしろ注意しなければならないのは、自然な老化ではなく、睡眠などをはじめとした日々の生活習慣が脳にダメージを与えることだ。脳機能が低下するのは老化だけではない。「例えば、睡眠不足になれば、頭がボーッとして判断力が鈍り、もの忘れもしやすくなります」と脳の専門家である北品川クリニック所長の築山節さんは説明する。また、軽い熱中症でも、記憶が曖昧になって、もの忘れもしやすくなる。

 「生活習慣が原因でも脳機能は低下します。これを放っておくと、もの忘れだけでなく、認知症につながることがあります」(築山さん)。生活習慣が原因のもの忘れは、防げるもの忘れであるが、放置しておくと深刻な事態を招いてしまうのである。

脳を「三層構造」で理解するともの忘れ対策が分かる

 睡眠が不足したり体温が変動することで、なぜもの忘れを起こしやすくなるのだろうか。それは“脳の仕組み”から理解することができる。

 「人の脳の状態を考えるとき、脳を機能的に三つの層でとらえるといいでしょう」と築山さんは説明する。その「脳の三層構造」を図にしたのが以下だ。

脳機能の三層構造
人の脳の状態を考えるとき、脳を機能的に三つの層に分けるモデルが役立つ。出典:築山節著『定年認知症にならない脳が冴える新17の習慣』
[画像のクリックで拡大表示]

 第一層は「脳幹」。延髄、橋(きょう)、中脳などで、体温を一定に保ったり、睡眠や呼吸をつかさどる自律神経の中枢になっていて、生命の維持に欠かせないものだ。

 第二層が「大脳辺縁系」。扁桃体、側坐核、海馬などで、感情や欲望の中枢であり、ものごとに対する意欲や喜怒哀楽を生み出す。

 第三層は「大脳新皮質」。前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉で、高度な認知機能を持った理性の中枢となっている。

 このうち、睡眠不足になったり体温が変動すると、第一層の脳幹に影響が生じて、頭がボーッとしたりもの忘れが起きたりするという。

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