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のどを鍛えて 肺炎を防ぐ

今すぐ“のど”を鍛えて肺炎撃退! 3つの実践的トレーニング

第3回 のどの老化を遅らせ、健康寿命を延ばす「飲み込み力」の鍛え方

 田中美香=医療ジャーナリスト

 「のどの老化」は早ければ40代から始まる。そのまま放置すると「飲み込み力」が衰え、「誤嚥性肺炎」を引き起こし、最悪の場合は死に至る――。高齢者に頻繁に見られるこのシナリオを避けるためには、飲み込み力を高め、のどの老化を遅らせることが大切だ。
 では、具体的に何をすればいいのだろうか。第3回となる今回は、嚥下治療のエキスパートである西山耕一郎医師が提唱する、“のどの老化に歯止めをかける”3つのトレーニングを紹介する。


肺炎を防ぐには、のどを鍛えることが大事だ。では、具体的にどうすればいいのだろうか。(c)Sergey Nivens -123rf

 本特集ではこれまで、肺炎にかかる高齢者が増えている背景に、飲み込み力が衰える「のどの老化」が進んでいることを紹介してきた。飲み込み力が衰えると、食べ物が気管や肺に入ってしまう「誤嚥」が増え、「誤嚥性肺炎」を引き起こす。そして、最悪の場合は死に至ってしまう(※詳しくは第1回を参照)。

 肺炎を防ぎ、健康寿命を延ばすためには、「飲み込み力(嚥下機能)」を衰えさせないようにする必要がある。これはシニア世代の人だけでなく、遠からず「自分の問題」となる50代、60代の人にとっても重要な問題だ。「のどの老化」は早ければ40代から始まっているのだ。

 嚥下治療のエキスパートである西山耳鼻咽喉科医院院長の西山耕一郎医師は、「年齢とともに筋肉が落ちるのであれば、鍛えればいい」と語る。あまり知られていないが、のどの筋肉は鍛えることができるのだ。今回は、西山医師に、飲み込み力を鍛えるトレーニング法を聞いていく。西山医師はこれまで、飲み込み力が衰えた患者を1万人以上診てきた。そうした患者の中で、飲み込み力トレーニングにより、嚥下機能を回復した症例もあるという。

飲み込み力トレーニングは、何歳から始めても遅くない

トレーニングでのど仏の位置が上がる!
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80代男性が西山医師の指導の下、のどを鍛えるトレーニングをした結果、のど仏の位置が徐々に上がっていった。図中に入っている長さは、舌骨からのど仏までの距離。(写真提供:西山耳鼻咽喉科医院)

 とはいえ、「今さらのどを鍛えても間に合わないのでは?」と疑問に思う人もいるだろう。40代、50代ならさておき、70代以降になってもトレーニングでのどの筋肉を鍛えられるのだろうか。

 西山医師は「もう遅い、ということはありません。高齢でもトレーニングにより飲み込み力が改善した人もおられます」と話す。

 実際、西山医師のクリニックを訪れた80代の女性は、水を飲むだけでもムセて、錠剤も飲めなくなっていたが、西山医師が勧めるトレーニングと食事内容の工夫により、1カ月ほどでムセが消失し、錠剤も問題なく飲めるようになったという。

 「個人差もあるので一概にはいえませんが、ある程度体力が残っている人が『飲み込み力をつけるトレーニング』に取り組めば、70代、80代の人でも数年程度寿命を延ばせる可能性があるといっていいでしょう。さらに、もっと早い段階、つまり40代、50代、60代でトレーニングを始めていれば、10年くらい寿命を延ばせる可能性があると考えています」(西山医師)

 では、具体的にどのようなトレーニングをすればいいのだろうか。西山医師は、著書『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』(飛鳥新社)で、飲み込み力がアップする「のど体操」を推奨している。今回はこの中から、「これだけは必ずやってほしい」と西山医師が話すトレーニング法を厳選して紹介しよう。

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