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のどを鍛えて 肺炎を防ぐ

のどの老化が招く「誤嚥」と「肺炎」の恐ろしい関係

第2回 「誤嚥性肺炎」は50代から増え始める

 田中美香=医療ジャーナリスト

 日本人の死因第3位にランクインし、着々と死亡率が高まっている肺炎。シニアにとって肺炎対策はもはや避けて通れない問題となっている。今、なぜ肺炎なのか――。そこには「のどの老化」が密接に関係していた。
 本特集では、嚥下治療のエキスパートである西山耳鼻咽喉科医院院長の西山耕一郎医師に、のどの老化を防ぎ、肺炎を遠ざけ、健康寿命を延ばすためにやるべきことを聞いていく。第2回となる今回は、飲食物が誤って気管に入る「誤嚥」が引き起こす「誤嚥性肺炎」について詳しく解説する。


今、肺炎の死亡者数は、がん、心疾患に次ぐ第3位になっている。(c)decade3d -123rf

 前回は、日本で今、シニア層を中心に飲み込む力が衰える「のどの老化」が進んでいることを解説した。そのまま放置すると肺炎につながる危険性がある。

 飲み込む力が衰えると、食べ物が気管や肺に入ってしまう「誤嚥」を起こしやすくなる。その後、加齢に伴ってのどの老化が進むと、誤嚥する量や回数が増えていき、「誤嚥性肺炎」を引き起こす。これにより命を失う高齢者が増えているのだ。この問題は、近年テレビなどで取り上げられるようになり徐々に認知されつつある。

 とはいえマスコミで取り上げられるようになったのは比較的最近の話だ。また、肺炎自体は昔からある、ごくポピュラーな病気だ。なぜ、今、肺炎による死者が増えているのか、疑問に思う人もいるだろう。誤嚥性肺炎が原因と書いたが、食べ物や飲み物が気管に入って、ムセたり、ゴホゴホした経験は、シニア世代に限らず誰しもある。これが本当に命を奪う深刻な病気につながるのだろうか。

 そこで今回は、誤嚥と肺炎の関係を西山耳鼻咽喉科医院院長の西山耕一郎医師に聞いていく。西山医師は、1万人以上に嚥下治療を行ってきたエキスパートで、発行部数36万部を突破するベストセラー『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』(飛鳥新社)の著者だ。

肺炎は、がん、心疾患に続く死因の第3位

 まずは、肺炎による死亡者の現状を見ていこう。厚生労働省「人口動態統計」(2016年)によると、肺炎は、2011年から脳血管疾患を追い越して、がん、心疾患に続く死因第3位に浮上した(下図)。そして、その後も3位をキープしている。

日本人の死因第3位に浮上し、増加し続ける肺炎
主な死因別に見た死亡率の年次推移(平成28年「人口動態統計」(厚生労働省))
[画像のクリックで拡大表示]

 そして、肺炎で亡くなった人の年齢を見ていくと、その約97%が65歳以上である。圧倒的に、高齢者の割合が高いことが大きな特徴だ。

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