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のどを鍛えて 肺炎を防ぐ

ムセる、咳き込む…は「のどの老化」のサイン! 放置した人の末路とは

第1回 老化が起こるのは足腰だけじゃない、“のどの老化”の恐ろしい影響

 田中美香=医療ジャーナリスト

 日本人の死因第3位にランクインし、着々と死亡者数が増えている肺炎。肺炎で亡くなった人の話を身近で耳にする機会も多く、シニア層にとって肺炎対策はもはや誰もが避けて通れない問題といっていいだろう。だが、医療が進歩した現代社会でなぜ肺炎なのか? そこには「のどの老化」が密接に影響していた。
 本特集では3回にわたり、のどが老化していく仕組みと、のどの老化が招く「誤嚥性肺炎」、さらに飲み込み力を高めるトレーニング法を紹介していく。


なぜ、現代日本で肺炎による死者が増えているのか?

現在の日本人の死亡原因の第3位は肺炎だ。なぜ、肺炎が増えているのだろうか。※写真はイメージです (c)Luca Bertolli -123rf

 かつて日本人の死亡原因は、第1位ががん、2位が心筋梗塞などの心臓疾患、そして3位は脳卒中などの脳血管性疾患だった。いずれも“かかりたくない”病気の代表格で、この順番にも違和感を感じない人がほとんどだろう。ところがここ数年で、この順位に変化が見られるようになった。

 2011年に肺炎による死亡者が脳血管性疾患を抜いて第3位になり、その後も3位をキープしているのだ。身近な方が肺炎で亡くなられたケースに接したという人もいるだろう。

 だが、医療が進歩した現代社会でなぜ肺炎なのか? 肺炎というと、“風邪のような症状がひどくなった感じ”の病気と思われがち。正直なところ、“不治の病”という印象は薄い。最近はテレビなどで取り上げられる機会も増えているが、「今、死因の第3位が肺炎とは思わなかった」という人も少なからずいるのではないだろうか。

 今、日本で肺炎による死亡者が増えている背景には、「誤嚥性肺炎」で命を落とす高齢者が増えていることがある。

 誤嚥(ごえん)とは、食べたものや唾液・胃液が食道ではなく気管や肺に入ってしまうこと。高齢になり、「飲み込み力」が落ちると、食べ物が入ってきたとき、適切に気管の入り口が閉じなくなり、誤嚥を起こしやすくなる。そして、誤嚥により食べ物などが肺や気管に侵入し、それがもとで肺に炎症が発生してしまう――これが「誤嚥性肺炎」だ。

2017年5月に発行した『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』(飛鳥新社)は、36万部(11月現在)を突破するベストセラーになっている

 もちろん誤嚥したからといって、全員が誤嚥性肺炎になるわけではない。若い頃なら誤嚥をしても肺炎になることはほとんどないが、高齢者は免疫力・体力が低下しているため、肺炎に発展しやすい。これが死亡原因の第3位というデータにつながっているわけだ。※誤嚥性肺炎については、特集の第2回で詳しく解説します

 つまり、シニア世代にとって、「飲み込み力」の有無が、肺炎になるかならないかを大きく左右する重要な要因となっている。飲み込み力が衰えないようキープする必要があり、これが健康寿命を決定づけるポイントの一つなのだという。

 そこで本特集では、のどが老化していく仕組みと、のどの老化が招く「誤嚥性肺炎」、さらに飲み込み力を高めるトレーニング法を西山耳鼻咽喉科医院院長の西山耕一郎医師に聞いていく。西山医師は、発行部数36万部を超えるベストセラー『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』(飛鳥新社)の著者で、1万人以上の嚥下障害者(嚥下:食べ物を飲み込むこと)を診てきたエキスパートだ。

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