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「腰が痛い」ときの対処法 ~この方法で痛み解消

「腰が痛い」ときの自己診断~あなたの腰痛はどのタイプ? どうすれば治る?

第3回 様々な腰痛の症状と原因を知り、治療法を理解したい

 梅方久仁子=フリーライター

 腰痛は症状であって、腰痛という病名はない。腰痛を起こす原因によって、対処方法はさまざまだ。身体の中にどんな異常があるときに腰痛は起こるのだろうか。腰痛の種類や疾患別に、症状や治療法を見てみよう。

腰痛の原因になりやすい身体の部位は?

 腰痛は、背骨(脊柱)とその周辺の筋肉などが原因で起こることが多い。しかし、たとえば「椎間板ヘルニア」と言われて、椎間板がどこにあるのか、すぐにわかるだろうか。腰痛の原因を理解するために、脊柱の構造を把握しておこう。

 脊柱は椎骨(ついこつ)が上下につながってできている。上の方から頚椎、胸椎、腰椎、仙椎(仙骨)、尾椎(尾骨)に分類されていて、腰痛の原因になるのは、主に腰の部分にある5個の腰椎だ

 椎骨は円柱形の椎体と、椎体からアーチ状に伸びた椎弓からできている。椎体の後面と椎弓の前面に囲まれたトンネル状の空間が脊柱管で、中に神経が通っている。枝分かれした神経は椎骨と椎骨の隙間から脊柱管を出て左右対称に手足や体の様々な場所に伸びていく。椎体と椎体の間には椎間板があってクッションの役目をはたし、椎弓と椎弓は椎間関節という関節でつながっている。

背骨と椎骨の構造
[画像のクリックで拡大表示]

骨や筋肉に異常がない心因性の腰痛もある

宮本雅史氏
日本医科大学病院教授、多摩永山病院整形外科部長(撮影:中野和志)

 この連載の第1回で紹介したように、痛みを起こす要因には、「侵害受容性疼痛」「神経障害性疼痛」「心因性疼痛」の3つがある。腰痛にも、腰椎や周辺の筋、筋膜、靱帯、内臓などに異常がある侵害受容性のもの、神経が障害を受けて正常に機能しなくなった時に起こる神経障害性のもの、そして心理的影響で痛みを感じる心因性のものがある。

  痛みは身体の異常を知らせるために重要なものだが、人間には痛みを抑えるメカニズムもそなわっている。しかし、心理的・社会的なストレスが原因でその機能がうまく働かなくなることがある。例えばごく小さい痛みを非常に強く感じたり、痛みの原因であった病気やけがが治ったあとに痛みだけが残ってしまったりする場合がある。このような心因性腰痛(非器質性腰痛)の裾野はかなり広いと考えられている。

障害部位の違いによる腰痛の特徴
正確に識別することは困難であるが、障害部位の違いによりおおまかな特徴がみられる。
  • 椎間板……おじぎをして姿勢をもどすときの動作で痛みを感じる
  • 椎間関節…腰を後ろにそったり、捻ったりする動作で痛みを感じる
  • 筋肉………前屈みをするときや腰の筋肉に力を入れたときに痛みを感じ、暖めたり、さすったりすることで痛みが和らぐ
  • 神経………腰痛だけでなく、脚とくに膝から下がしびれたり、力が入りにくいなどの症状を伴う
  • 骨…………椎骨が破綻したときには強い体動時痛がみられる

 次のページから、疾患(種類)別に腰痛を解説しよう。

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