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老化のカギを握る「人生後半の食生活」

粗食の誤解! 「歳をとったら、肉や脂っこいものは避ける」なんてとんでもない

第1回 シニアの健康問題の本質は病気ではなく「老化」

 二村高史=フリーライター

健康寿命を延ばし、介護されずに“ピンピンコロリ”を実現するためには、食生活において何が必要なのか―。健康にいい食事というと、メタボ対策になる“粗食”がいいというイメージがあるが、人生後半の食生活においてはその選択は間違いだ。本特集では、老化を遅らせ、寝たきりにならないための食生活のポイントを、老化を遅らせる食生活指導の第一人者である元・人間総合科学大学教授の熊谷修さんに聞いていく。

上げ膳据え膳の生活は、要介護度を高めてしまう

健康寿命を延ばし、寝たきりにならないためにはどうしたらいいか―。そのカギを握るのが、人生後半の「食生活」だ。(c)szefei -123rf
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 どうすれば寝たきりになったり、介護されたりすることなく健康で長生きできるのか―。それは、シニア世代はもちろん、「人生後半」に入ってきたミドル以上のすべての人にとって、重要な関心事の一つだろう。

 「寝たきりにならないためにするべきこと」というと、「筋肉の衰えを防ぐこと」、つまり筋トレ、ウォーキングなどの運動をまず思い浮かべる人も多いだろう。もちろん運動も老化を遅くする重要な手立てだが、それ以上に重要となるのが食生活だ。

 「介護されずにピンピンコロリを実現するためには、食生活が極めて重要です。老化のカギを握る“栄養”についての正しい知識を得ると同時に、自分で食事の内容を考え、用意して食べるという『食生活の営み』が極めて重要になります」と東京都老人総合研究所(現・東京都健康長寿医療センター研究所)で大規模な疫学研究と介入研究を実施し、老化を遅らせる食生活指針を提唱してきた元・人間総合科学大学教授の熊谷修さんは話す。

 熊谷さんによると、そのことが明確に現れている現場が、高齢者の介護施設なのだという。

 多くの高齢者施設では、いわゆる“上げ膳据え膳”で、栄養管理もしっかりしている。一見すると、利用者にとっては快適なサービスのようだが、実はそうした環境では人間の能力は急速に衰えるのだと熊谷さんは話す。

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 「ただ出されたものをいただくのは、ある種心地よいサービスに思えるかもしれませんが、そうではありません。先に述べたように『食事を準備する』という作業、行為だけをとっても、いくつもの高次機能が凝縮されているのです」(熊谷さん)

 「何を食べるか、どんな料理を作るかを考え、店先に並んだ食材を見て選び、金銭の管理もする。そして、どんな手順で、どんな道具を使って調理をして、味付けをするかという、高次機能を連結して駆使するわけです。これらの高次機能は常に使っていれば衰えにくく、老化を遅らせることにつながります」(熊谷さん)。高次機能、つまり頭を使い、自ら考えて行動すること。食事を準備する行為にはそれが必要になるということだ。

 「上げ膳据え膳の生活は、私たちが保ち続けなければならない、高次機能を発揮する機会が失われ、結果的に要介護度の進行を早めてしまうのです。『食生活を営む』ことの意味が、いかに大切かお分かりになるでしょう。食事には『知』を使うことが必要であり、食の楽しみを共有することも重要なのです」(熊谷さん)

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