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“ロカボ”山田悟の糖質制限の誤解

糖質のとり過ぎはなぜ悪い?

第4回 日本人は糖尿病になりやすいのに、糖質をとり過ぎている

 山田 悟

 ダイエットのために緩やかな糖質制限「ロカボ」を実践している人は多いでしょう。ロカボを提唱したのは糖尿病専門医の山田悟さん。本連載では、「食べる喜びをしっかり味わいながら健康になる」ことが何よりも大事、と話す山田さんが、ロカボについて医学的根拠から説き起こし、わかりやすく伝えていきます。
 今回のテーマは、「そもそも糖質をとり過ぎることはなぜよくないのか」。血糖値が高くなるとどんな悪影響が出るのでしょうか。山田さんに解説していただきます。

 これまでの連載では、私が、医療従事者、糖尿病専門医として、緩やかな糖質制限である「ロカボ」を普及させるべく活動を行っていることを書かせていただきました。

 読者のみなさんの中にも、ダイエットのためにロカボを実践していただいている方がいらっしゃると思います。「糖質を“緩く”控えるだけでダイエットになるなら、やってみようか」と、気軽に試された方も多いでしょう。まずはそのくらいの感覚で始めていただければと思います。

 さて、みなさんが最初にロカボの話を聞いたとき、そもそも「なぜ、ことさら糖質を控えなくてはいけないのか」、さらには「糖質のとり過ぎが私たちの体にどんな影響を及ぼすのか」といった疑問が浮かびませんでしたか? 前回も「油は積極的にとって大丈夫です」とご説明しましたが、「だったら、糖質のとり過ぎはどうしてダメなのか?」とモヤモヤっとした方もいらっしゃると思います。

 詳しくは後でご説明しますが、糖質を摂取すると、血液中に含まれる糖(ブドウ糖)の濃度、いわゆる「血糖値」が上がります。この血糖値、実はとても大切な検査値なのですが、正直なところ、血圧や肝機能値などと比べるとその重要性があまり認知されていないように思うのです。

 実際、「自分の血圧は?」と聞かれればほとんどの人が「だいたいこのぐらい」と即答できると思いますが、「血糖値は?」と聞かれても答えに詰まる人が多いのではないでしょうか。「糖尿病と診断されたら一大事だけど、健診でも何も言われなかったし、私には関係ない」くらいに思っている方が多いと思います。

 そこで今回は、糖質をとり過ぎると何がどうよくないのかについて、しっかりとご説明したいと思います。

そもそも糖質とは?

 まずは、糖質が私たちの体内に入ると何が起こるかについてご説明しましょう。

 そもそも糖質とは、でんぷんや砂糖などのことです。でんぷんは米や麦、芋、かぼちゃなどに豊富に含まれる糖質の一種です。砂糖、はちみつなども当然ながら糖質です。なお、砂糖やはちみつのような甘いもののこと(図の中の単糖類と二糖類)を糖類と呼んで区別することがありますが、糖類だけを控えていても、でんぷん(図の中の多糖類)をしっかり食べてしまえば血糖値はしっかり上がります。個人的には糖類だけを区別することの意味を感じていません。

 栄養素の分類で見ると、糖質は炭水化物の一種です。炭水化物は、体内で消化される糖質と、消化されない食物繊維に分けられます。糖質は1g当たり4kcal以上のエネルギーを持っています。食物繊維でも実際にはエネルギー産生に寄与するものがあり、種類により0~2kcalのエネルギーがあります。

 ちなみに、例外として、構造的には糖質なのですが、体の中でエネルギーとして使われないものもあります。いわゆる低糖質甘味料などです。このため「糖質4gなのにカロリーゼロ」などという食品も存在するわけです。

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