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尿酸・痛風の新常識

尿酸対策の誤解! “プリン体制限”より大切なポイントとは

第4回 本当に正しい「尿酸値を下げるための生活習慣」

 村山真由美=フリーエディタ―・ライター

 職場の健康診断で尿酸値がひっかかっている人は、放置すると痛風発作を起こす可能性が高まるので要注意だ。痛い思いをする前に、痛風とはどんな病気なのか、そして、発作を防ぐにはどうしたらいいのかを知っておこう。
 今回は、生活習慣のなかでも特に尿酸値と関係の深い「食事」や「運動」について具体的に紹介していく。さらに、どんなときに尿酸降下薬が使われるのかについても解説しよう。

気にするべきはプリン体より摂取エネルギー

尿酸値を下げる生活習慣とは? (c)thamkc -123rf

 本特集ではこれまで、痛風発作の典型例や体内で尿酸が作られるメカニズムなどについて解説してきた。今回も前回に引き続き、『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』の作成に携わった帝京大学医学部名誉教授の藤森新さんに、尿酸値と関係の深い「食事」と「運動」を中心に、具体的な改善策を聞いていく。

 尿酸はプリン体から作られるため、尿酸値が高い人はプリン体の摂取を控えたほうがいい。これは事実だが、「近年の食事指導では、プリン体の摂取を控えること以上に、摂取エネルギーを控えることが重視されています」(藤森さん)

 なぜなら、第3回でも触れたように、プリン体は食事から取り込まれるだけでなく、私たちの体内でも作られていて、その割合は、食べ物からが2~3割、体内合成が7~8割。つまり、食事由来のプリン体の影響はそんなに大きくないと考えられているからだ。

 また、「プリン体はいろいろな食品に含まれているため、気にしすぎると栄養バランスを崩す恐れがあります。プリン体を過剰に警戒するよりも、摂取エネルギーを抑え、多種多様な食品をバランスよく食べることが重要です」(藤森さん)

「魚卵はプリン体が多い」は必ずしも正しくなかった!

尿酸値が高い人は高プリン体食品は控える! 目安は1日400mg

 食物に含まれるプリン体を過度に気にする必要はないとはいえ、高プリン体食品を大量に摂取すれば尿酸値に影響が出るのは確か。どういった食品がプリン体を多く含むのかは知っておこう。

 「プリン体は普段食べている食品のほとんどに含まれています。プリン体はうまみ成分ですから、おいしいものに含まれていることが多いのです」(藤森さん)

 100g当たりに200mg以上プリン体を含むものを高プリン体食品というが、高プリン体食品は動物の内臓や魚の干物などに多い。尿酸値が高い人はこれらを極力控え、プリン体の摂取が1日400mgを超えないようにするのが目安だ。


プリン体が極めて多い食品
(100g当たり・300mg~)
プリン体が多い食品
(100g当たり・200~300mg)
  • 鶏レバー:312.2mg
  • まいわし(干物):305.7mg
  • いさき白子:305.5mg
  • あんこう肝(酒蒸し):399.2mg




  • 豚レバー:284.8mg
  • 牛レバー:219.8mg
  • かつお:211.4mg
  • まいわし:210.4mg
  • 大正えび:273.2mg
  • まあじ(干物):245.8mg
  • さんま(干物):208.8mg
※『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第2版』より

卵の数が増えるとプリン体も増える

 プリン体で、よく誤解されがちなのが魚卵だ。一般に「魚卵はプリン体が多い」と思われているが、必ずしもそうではない。

 「魚卵は高プリン体食品と勘違いされている人が多いようですが、100g中のプリン体含有量はスジコ15.7mg、イクラ3.7mg、カズノコ21.9mgなどと、必ずしも多くありません。やや高めのものでも、キャビア94.7mg、タラコ120.7mg、明太子159.3mg程度です」(藤森さん)

 「卵1個が1細胞です。細胞(細胞核1個)の数が密であるほど細胞核数が増えるためプリン体量は増えます。卵の粒が小さくなるほど100g中に含まれる卵の数が増えますので、イクラに比べるとタラコはプリン体が増えるわけです。鶏卵も、卵1個(50g)で1細胞です。ですから100gに換算するとプリン体の量はほぼ0mgとなってしまうのです」(藤森さん)。一般に、鶏卵はコレステロールの面などでは控えたほうがいい食品に分類されるが、高プリン体食品ではないのだ。

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