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NYの人気セラピストが教える「心の傷」の癒し方

「共感力」を高めると夫婦間のすれ違いも解消できる【ガイ・ウィンチ氏】

「NYの人気セラピストが教える 自分で心を手当てする方法」著者インタビュー(4)

 柳本操=ライター

 「TEDトーク(TED Talks)」における「感情にも応急手当てが必要」と題したプレゼンテーションが、430万回以上も再生されている米国の心理学者、ガイ・ウィンチさん。本シリーズでは、来日したガイさんに“心の傷”の手当ての大切さについて聞いてきた。今回は、身近な人が苦しんでいるときにどう元気づければよいかについて詳しく聞く。

身近な人を元気づけたいときに、大切なことはどんなことだろうか(©Dmitriy Shironosov -123rf)

心の傷には「共感」と「解決策」の2つが必要

自分の心の傷を手当てする方法を知らないと、身近な人が傷ついているときの接し方も難しくなると思います。身近な人を元気づけたいときに、大切なことはどんなことでしょうか。

ガイさん 前回「失敗こそ、心に潜む盲点に気付くチャンス」では、「失敗したとき」の気持ちの立て直し方についてお話をしましたが、私が失敗して落ちこんでいる人に対してカウンセリングを行うときには必ず2つのことを行うようにしています。

 まず行うのが、「共感する」。大変だったね、残念だったね、と感情移入をして、相手の思いに対して共感します。

 次に行うのが、「解決策を考える」こと。「Now,…」というふうに切り出します。「では、この失敗を成功に導くためにどのようなことができるかを一緒に考えましょう」というふうに。その際には、どういう間違いをしたから失敗をしてしまったのかについても見つめ、修正をしていきます。

 例えば身近な人が落ちこんでいる様子のときは、「どうしたの?」と声をかけて、強引に話を聞こうとするのではなく「もし話をしたくなったら、話してね」と相手に選択の余地を残しながら、ひと言伝えてみるのがいいと思います。

共感をして、次に、ともに解決策を考えるのですね。このやり方は、いろいろな感情に対処するときにも役立ちそうです。

ガイさん その通りです。このプロセスは、私が心と向き合うときに常に大切にしている大原則です。共感とは、すなわち感情移入をするということ。これをきちんと行わないと、次のステップの「今後どうするか」という作戦を受け入れてもらうことができません。

 どちらかひとつだけでもダメ。両方やらないと意味がないのです。

共感力については、著書の第2章でも「共感力を高める3つのステップ」が紹介されています。ただ表面的に「分かったつもり」でいることが多いけれど、このようにステップを踏むと、相手の気持ちをより深く理解できる気がします。

ガイさん その通りです。相手に共感を示したいときは、次のようなステップを意識するとよいでしょう。

〈共感力を高める3つのステップ〉

【1】相手の置かれた状況をリアルにイメージする

  • 場所はどこで、まわりに何があるか?
  • 他には誰がいるか?
  • 時刻はいつか?
  • 体調はどうか?どんな気分がするか?
  • あなたを見たとき、どんな気持ちになったか(その気持ちはひとつだけとは限らない)

【2】そこに至るまでの経緯を考慮する

  • 同じような場面を過去に経験しているか?
  • どんな期待や不安を抱いてその場にやってきたのか?
  • 心配事やストレスを抱えていたか?
  • その日はどんな一日だったか?
  • 誰かほかの人との関係がその場に影響しているか?

【3】共感を上手に伝える

  • きちんと言葉にして、自分の理解を相手に伝える
  • 相手の気持ちを理解しても態度に表さなければ意味がない

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