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こちら「メンタル産業医」相談室

春のメンタル不調対策、意識的な「手抜き」で緩み時間を増やす

第20回 睡眠は「多め」、家事は「手抜き」、休日は「近場」で

 奥田弘美=精神科医(精神保健指定医)・産業医・作家

目に映る風景の明るさに春の訪れを感じる今日この頃、あなたの心と体はお元気でしょうか? こんにちは、精神科医・産業医の奥田弘美です。今回は、春のメンタルケアについて触れたいと思います。

過緊張になりがちなこの季節、意識的にリラックスできる時間を作りましょう。写真はイメージ=(c)Antonio Guillem-123RF

 冬枯れした木々に、柔らかな新芽が一斉に芽吹き出す3月から4月にかけては、「木の芽時」と呼ばれます。実はこの「木の芽時」は、昔から精神科医の間では、メンタル状態が悪化する人が増える要注意時期として有名です。

 この時期、もともと何らかの精神疾患を患って通院している人が悪化するだけでなく、新規の患者さんも増えやすくなります。気持ちが落ち込み、やる気が起こらないといった抑うつ症状や、寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚めるといった睡眠障害のほか、不安や焦燥感が増し、感情が不安定になるといった症状を訴える人も少なくありません。メンタルだけではなく、体が重だるい、めまいがする、胃の調子が悪く食欲が落ち気味、腹痛や下痢、便秘がひどいといった体の症状を合併する人もいます。

不調の原因は「変化」

 この「木の芽時の不調」の原因は、一言で言うと「変化」です。日本の春は、様々な変化が一気に起こるため、心身がその変化に対応できなくなると心や体の不調が発生してしまうのです。あらゆる変化が心身にとってストレス原因になるということは、既に第7回「連休の過ごし方に注意!「変化疲れ」が五月病の原因に【前編】」と第8回「連休の過ごし方に注意!「変化疲れ」が五月病の原因に【後編】」で詳しくご紹介しました。

 簡単にまとめますと、私たちは外界で何らかの変化が起こると、自律神経系を駆使してその変化になじもうとします。しかし変化が激し過ぎると、自律神経系が対応しきれなくなり、心身に病的症状が発生してしまうのです。

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