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30~40代から身に付けたい健康習慣

マインドフルネスは食事でもできる 瞑想と同じ効果

東海大・川田医師が提案する30~40代で身に付けたい健康習慣(4)

 二村高史=フリーライター

絵を描いたりプラモデルをつくるのもマインドフルネス

 もっとも、「瞑想」と聞いて、ハードルが高いと感じる人は多いかもしれない。実際に、「面倒くさそう」「続きそうにない」と感じて脱落する人は少なくないそうだ。何かほかにいい方法はないのだろうか。

 実は、マインドフルネスの実践方法は、いわゆる瞑想だけではない。食事をしながらマインドフルネスを実践することも可能だ。食べ物を口に入れ、かみ、味わい、のみ込む……といった一連の行為を、一つひとつ意識しながら、ゆっくり食事をするのである。これによって瞑想と同じような効果が得られるうえ、過食を防ぐこともできるという。

 川田教授によれば、絵を描くこともまたマインドフルネスになるという。

 「私はもともと楽天的な性格なのですが、大学で責任ある立場になってみると、さすがに精神的に疲れた時期がありました。そんなとき、中学生時代に絵が好きだったことを思い出して、久しぶりに絵筆をとって風景画を描いてみたのです。すると、絵を描いているときは、それに集中でき、嫌なことをすっかり忘れていることに気づきました」

 そして、絵を描くようになってから1カ月ほどして、大きな変化が現れたのだという。

 「目に映る風景が変わってきたのです。例えば、遠くから木々を見たときに、極端なことをいうと、葉っぱの1枚1枚が鮮明に見えるようになったのです。絵を描きながら、対象をじっくりと集中して見ていたことにより、マインドフルネスの効果が現れたのかもしれません。気のせいではなく、紅葉も去年と違ってずっと色鮮やかに見えています。まさに、脳が変わったという感覚です」と川田教授。

 川田教授の場合は、風景画を描くことがマインドフルネスに通じる行為だったが、これは人によって好きなものを選べばいいという。

 「プラモデルの制作などでもいいと思います。あくまでも、自分に合っていて、意識を集中できて、続けられるものを探すことをお薦めします」と川田先生はアドバイスする。

 そうしたものを自分なりに見つけて実践していってほしい。しばらくすると仕事に対する意識や周囲の人に対する感情も変わっていくはずだ。そして、ものの感じ方、価値観、ひいては人生に対する見方も大きく変わるに違いない。実り多い中年期、高年期を迎えるためにも、マインドフルネスを知っておいて損はない。

川田浩志(かわだ・ひろし)さん
東海大学医学部内科教授(血液腫瘍内科)、医学博士
川田浩志(かわだ・ひろし)さん 最先端の血液内科診療に日々従事しつつ、アンチエイジング・ドックの面談医も務めるなどアンチエイジング医学の普及にも力を入れている。自らがアンチエイジング実践派で、人生を楽しみ、健康的に生きることを信条としている。その生活指導には定評があり、講演依頼やTV・ラジオ・雑誌の取材も多い。受賞歴:東海大学総長賞(松前重義賞学術部門)など。著書:「医学データが教える 人生を楽しんでいる人は歳をとらない」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。

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