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1泊2日温泉旅行は疲労回復に逆効果!?疲れ回避のための新常識【暮らし編】

疲労の予防・改善に本当に効く飲み物、食べ物、サプリメントは?

 塚越小枝子=フリーライター

 たまった疲労を回復する手段は「睡眠」しかない(第2回「寝てもとれない疲れの原因は『いびき』だった!その疲れの解消法は?」参照)。しかし、食事や環境など生活の工夫で、できるだけ疲れにくくしたり、疲れの回復を助けたりすることはできる。一方で、私たちが疲れたときに頼りたくなる「栄養ドリンク」「運動」「1泊2日の温泉旅行」などが、むしろ疲れのもとになることも! 本当に効果的な疲労の予防・解消法とは何か? 前回「栄養ドリンクは疲労に効かない!?」の食編に続き、東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身さんによるアドバイスをお届けする。

そよ風や木漏れ日が心地いいのには理由がある!

■「ゆらぎ」のある生活を意識する
自然環境の中で心地よさを感じるのは、人体のゆらぎと自然のゆらぎがシンクロするから。(©katsuhikoyamagishi 123-rf)
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 自然環境の中には、きらきらと輝く木漏れ日やそよぐ風、川のせせらぎ、流れ落ちる滝など、つねに微妙に変化して、一定の平均値からずれた「不規則な規則性」を持つ現象がたくさん存在する。これらの現象を「ゆらぎ」と呼び、脳疲労を軽減する効果があることが分かっている。

 実は人の体もゆらいでいる。「大昔、狩りをしていた人類の祖先の時代は、風があるからこそ敵の気配を察知できました。そんなことから人は、ゆらぎのない環境下では敵に襲われるリスクが大きくなるということで、警戒心が強くなるようにできています。そうした動物としての遺伝子が残っていて、現在でも人はゆらぐ環境の中にいるほうが安心できるのでしょう」(梶本さん)。

 人間の心拍、脳波、呼吸、血圧などの生体活動は刻々と変化しており、それをコントロールする自律神経は常に「ゆらぎ」を持っている。自然環境の中で心地よさを感じるのは、こうした人体のゆらぎと自然のゆらぎがシンクロするためとも考えられる。

 「音楽を聴くときや、誰かにマッサージしてもらうときもゆらぎは生じますし、赤ちゃんが人工的な音よりお母さんの心音を聞かせたほうが早く眠るのも、ゆらぎが心地よいからです」(梶本さん)

 自分では自覚しにくいところにセンシティブな反応が出ていることもある。「肌で感じる感覚」「五感」といったものを大切に、ゆらぎのある暮らしを取り戻したいものだ。

 例えば、運転中に窓を開けて風を入れる、昼休みには公園に行って木漏れ日の光を浴びるなど、できるだけ自然環境に近づけ、ゆらぎを取り入れることは今すぐにでもできそうだ。

 1日のサーカディアン・リズム(体内時計)にもゆらぎがある。次のような工夫で朝・昼・夜の自然の光や音を意識し、それに近づけるだけでも、リズムが整いやすくなる。

    「ゆらぎ」のある生活を送るヒント
  • 天気が良い日の夕方は、できるだけ夕日を浴び、夕暮れを脳と体で感じる
  • 部屋の照明を、夕方以降は夕焼けのような暖色系や間接照明に変える
  • 寝る前にはカーテンを少し開けておき、夜明けとともに光が差すようにしておく
  • 目覚ましは、森の自然音や小鳥のさえずりを流す

 「日中、デスクワークで考えが行き詰まったとき、外に出て散歩するだけでアイデアが浮かぶこともある。ゆらぎ環境に身を置くことで、脳自体も固執した考えから解放され、ひらめきを生みやすくなります」(梶本さん)

■芝生に寝転がるのには意味がある

 「香り」を取り入れることも、生活に「ゆらぎ」をもたらす方法の一つだ。香りの中でも青葉アルデヒドや青葉アルコールという植物の緑葉成分の香り(2つを合わせて「緑青の香り」と呼ぶ)は、科学的にも抗疲労効果が確かめられている。

 新茶の香り、若葉を手でくしゃっとつぶしたときの少し苦味がある香り、芝生の香りなどが緑青の香りだ。天気のよい日は庭や公園の芝生に寝転がり、芝生の香りを嗅ぎながら、木漏れ日と風のゆらぎを感じてみよう。

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