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寝てもとれない疲れの原因は「いびき」だった!その疲れの解消法は?

疲労・睡眠専門の医師が語る「疲れ」と「いびき」の深い関係

 塚越小枝子=フリーライター

 疲労解消特集の第2回は「いびき」がテーマ。7万部を超えるヒットとなった『すべての疲労は脳が原因』(集英社)の著者で、東京疲労・睡眠クリニックの院長を務める梶本修身さんに、疲労といびきの関係、いびきの解消法などについて聞いた。大いびきをかいて寝ている人は要注意! 疲労の回復を妨げているのは、その「いびき」かもしれない。

疲労から回復する唯一の手段は「睡眠」

 健常な人が慢性疲労に陥るとき、最も疲れているのは脳にある自律神経の中枢であり、その疲れの直接の原因としては、活性酸素による酸化ストレスが大きく関わっているという(詳細は第1回「明らかになった疲労の正体!肉体疲労と頭の疲労は同じだった」をご参照ください)。

 酸化ストレスとは、いわば「体のサビ」だ。このサビをつけにくくする工夫はいくつかあるが、一度ついてしまったサビを落とすという意味で、疲労から回復する手段は「睡眠」しかない、と東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身さんは断言する。

 「自律神経は、日中活動している限りずっと働き続けていますから、睡眠をとらないとリセットできないのです」(梶本さん)

 睡眠というと「何時間寝ればよいか」を考えがちだが、問題なのは“質”だ。質が良ければ短時間でも十分で、逆に質が悪ければ、長時間寝ても疲れがとれない。

 「睡眠の質は熟睡感で表現されることが多いですが、それは当たっていて、昼間に眠気の強い人は睡眠の質が悪いことが多いです」(梶本さん)

睡眠の質を悪くする最大の要因は「いびき」

寝ても疲れがとれない場合、その原因は「いびき」で熟睡できていない可能性が高い。(©Cathy Yeulet 123-rf)
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 梶本さんによれば、睡眠の質を悪くする最も大きな要素は「いびき」だという。

 いびきをかいて寝ていると「よく寝ている」と思う人もいるが、それは間違い。いびきは、気道が狭くなっている状態で呼吸をするときに聞こえる、空気が通る音のことだ。つまり、気道をストロー、肺を風船に例えれば、細いストローで風船を一所懸命膨らませているようなもの。人は一晩の睡眠で5000~6000回呼吸をするといわれるが、細いストローで風船を膨らませる作業を5000~6000回もくり返せば、呼吸を調整している自律神経が疲弊してしまうのは当然だ。

 「いびきをかいているときは、運動しているのと同じような状態だと思ってください。これでは、寝ていても疲れはとれません」(梶本さん)

 日本人は顔の構造上、あごが小さく引けている形の人が多く、その場合、舌が収まる空間も気道も狭く、いびきが発生しやすい。また、飲酒した日の晩などにいびきをかきやすいと自覚する人もいるが、それは、アルコールによって自律神経に麻酔がかかったような状態になり、筋肉のコントロールを失うためだ。喉の筋肉が緩む結果、舌が気道へ落ち込み、いびきが発生しやすくなる。

 こうしていびきが眠りの質を落とし、その結果、自律神経が疲れて、さらにいびきをかきやすくなるという悪循環に陥る。これを放置すると、疲労が蓄積し、神経系が対応しきれなくなって今度は内分泌系がステロイドホルモンを分泌する。このステロイドホルモンが大量に分泌されると、血管を老化させて動脈硬化のリスクを高め、高血糖や肥満、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病につながるとされる。最悪の場合、過労死を招く危険すらある。

 「自分ではいびきはさほどないと思っていても、簡易型PSG(ポリソムノグラフィー)検査(詳細は第1回をご参照ください)で睡眠の状態を調べてみると、本人の自覚以上に結果が悪いことが圧倒的に多いです。高血圧がサイレントキラーと言われるように、睡眠の質の悪化もサイレントキラーなのです」(梶本さん)

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