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「いいね!」を強要する緩やかな繋がりに「NO!」と言ったっていい

フリーライター 武田砂鉄さんに聞く「あえてクリアにしないという選択肢」【1】

 森脇早絵=フリーライター

 人の息苦しさ、生きづらさは一体どこからくるのだろうか。
 現代社会を独自の視点で鋭く斬った『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社)の著者であるフリーライター・武田砂鉄さんは、「なぜ人に提示された選択肢にとらわれるのか。そこから漏れたらダメだと思い込むから生きづらくなるのでは」と語った。

ある朝、東京駅のトイレで切れたオヤジ

今、多くの人たちは閉塞感の中にあるんじゃないかと感じます。経済が冷え込みつつあるからか、会社では成果を出しにくかったり、人員削減とかコストカットとか、聞くだけでモチベーションが下がるようなことがたくさんある。だから、なんとなくどんよりした、すっきりしない気持ちで、ちょっとしたことで人が揉めるようなことも多いんじゃないかと思います。

東京駅のトイレで見た光景には驚きました。
[画像のクリックで拡大表示]

武田 先日、東京駅から新幹線に乗る前にトイレに立ち寄りました。僕は「小」のほうでしたが、朝方ということもあってか、とにかく「大」のほうが行列している。早々に済ませて手を洗っていると、「大」の列に並んでいる1人のオヤジがいきなり怒鳴り始めました。個室に向かって、「早くウンコしろ!」と言うんです。こんなに怒鳴られたら、出るものも出なくなりますよね(笑)。何たる理不尽、と思いました。

 で、そのオヤジは、怒鳴った後で、同じく「大」に並んでいる列の中からいかにも気の弱そうな若い男性の肩を叩いて、「なあっ、オマエもそう思うよなっ」と同意を求め、強ばった彼は曖昧に返事をしている。ほかの男性たちは下を向いて、とにかく自分には声をかけないでくれ、と黙り込んでいます。

 結局、「どうされました?」と駆け込んできた駅員に連れて行かれましたが、こういう、わけのわからない揉めごとをあちこちで見かけるようになりました。とりわけ中年男性がキレている印象を持ちます。

別に「いいね!」と言わなくてもいい

武田さんの著書『紋切型社会』(朝日出版社)には、そういう殺伐とした社会で生きていく上で切り抜けるヒントがたくさんあるように思いました。気になったテーマからどんどんお聞きしていきたいと思いますが、まずはSNSなどのネット社会でのストレスです。LINEの「既読無視」だとか、Facebookでの「友だち申請」だとか、繋がっているような、拘束されているような「緩やかな繋がり」があって、息苦しいことこの上ないと感じます。

武田 もちろん皮肉を込めてですが、「ご苦労様です」と思いますよね。上司からきたFacebookの「友だち申請」を承認し、日々、上司の行動に「いいね!」を押すなんて、友だちの概念をぶち壊してますよね。友人関係って、もっと慎重なことの積み重ねですよね。LINEやTwitterやmixi…それだけじゃなくとにかく「繋がり」にいろいろなパターンが生じて、それに全て懇切丁寧に応じなければならない世の中にあります

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