日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > ダイエット・食生活  > ビジネスパーソンのコーヒー学 ~コーヒーと健康最前線~  > コーヒーは1日何杯まで飲んでいいのか  > 3ページ
印刷

ビジネスパーソンのコーヒー学 ~コーヒーと健康最前線~

コーヒーは1日何杯まで飲んでいいのか

第7回 ちゃんと知りたい! コーヒーのいいこと・悪いこと――ネスレ日本の福島洋一さんに聞く(後編)

 柳本操=ライター

1日3~5杯なら安心して飲んでOK!

その一方で昨年は、エナジードリンクによるカフェイン中毒についての報道もありました。コーヒーのカフェインについても、正しい摂取方法、摂取量を知ることは大切だと思います。ズバリ、1日何杯までコーヒーを飲んでいいのでしょうか。

福島さん 欧州食品安全機関(EFSA)は、成人が摂取しても体に影響がないとみられる1日当たりのカフェインの最大摂取量を設定しています(EFSA J 2015,13(5),4102)。成人なら1日400mg、コーヒー1杯(150mL)当たりのカフェイン量をおよそ80mgとすると、5杯程度でカフェインの最大摂取量になります(※同じ大人でも体重により許容量は変わる。詳しくは下表を参照)。

 なお、子どもは大人の4分の1ほど(体重30kgで1日90mg)と考えてください。妊婦や授乳婦は200mg(コーヒーだけなら1日2~3杯)までを目安にするといいでしょう。

欧州食品安全機関(EFSA)が、健康な成人が摂取しても安全とみなしたカフェインの量
 安全とみなされる1日当たりの摂取量体重1kg当たり
成人1日400mgまで1日5.7mg/kgまで
小児、青年1日90mgまで(体重30kgで計算)1日3mg/kgまで
妊婦・授乳婦1日200mgまで 
参考文献:EFSA J 2015,13(5),4102

 もう一つ、参考にしてほしいのが、2015年に「米国食事ガイドライン」作成諮問委員会の、「コーヒー/カフェイン消費と健康の関連は?」という見解です。

 そこには、「1日3~5杯、カフェイン量400mg相当のコーヒー摂取と、健康な成人の心血管疾患やがんなどの主要な慢性疾患、早死のリスク上昇が関連しないとの強く一貫したエビデンスがある」*と報告されています。

*同レポートでは、「観察研究において上記量のコーヒー摂取と健康な成人の2型糖尿病および心血管疾患、肝臓がん、子宮内膜がんのリスク減少との関連を示す一貫したエビデンスがある」とも記している。

 つまり、コーヒーを日常的に1日3~5杯飲むという習慣はカラダに悪い影響を及ぼさない、ということが科学的根拠を持つという認識が示されたといえます。もちろんお好みにもよりますが、健康な成人なら、1日3~5杯であれば安心して飲んでいただける量だと思います。

睡眠への影響をきちんと理解しておくべき

 ただし、カフェインの睡眠への影響については知っておくべきです。覚醒作用の裏返しの作用です。

 就寝1時間前と3時間前に、合計200mgのカフェイン(コーヒー2杯強に相当する)をとると、10分ほど寝付く時間までの時間が長くなり、30分程度、睡眠時間が短くなるという報告があります(J Sleep Res,15(2),133-41,2006)。

 特に、高齢者は睡眠が浅くなり、カフェインの肝臓での代謝も落ちるためにカフェインの影響を受けやすくなります。夜にコーヒーを飲むと、睡眠の質が落ちやすいといえるでしょう。

 冒頭でお話ししたように、血中のカフェインが半分になるのに約4時間かかります。「カフェインをとると眠れなくなった」という経験がある人は、夕方以降はカフェイン入りのコーヒーは控えた方がよい場合もあります。夜遅くにコーヒーを飲みたくなったら、カフェインレスコーヒーにするのがおすすめです。

BACK NUMBERバックナンバー

バックナンバーをもっと見る

RELATED ARTICLES関連する記事

ダイエット・食生活カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • つらい筋トレ不要? 効率的に「お腹を凹ませる」トレーニング

    薄着の季節になると、何かと気になる“お腹ぽっこり”。短期間で何とか解消したい!と思う人は多いだろう。しかし、スポーツジムでしっかり運動するのはつらいし、運動する時間を確保するのも大変だ。そこで、今回のテーマ別特集では、手軽に実践できる「ドローイン」と「猫背姿勢の改善」で“ぽっこりお腹”を解消していこう。

  • 突然死を招く「高血圧」 “少し高め”でも放置は危険!

    日本人の40代男性の約3人に1人、50代男性では約3人に2人が該当するといわれ、女性でも更年期以降に増加する「高血圧」。「少し高いだけだから」と思って対策を先延ばしにしていると、血管の老化が進み、脳卒中や心筋梗塞などの命にかかわる合併症を引き起こすほか、ヒートショックによる突然死などの原因にもなる。

  • 長年の悩み「腰が痛い」を解決する

    男女とも非常に多くの人が悩むのが「腰痛」だ。ぎっくり腰のように、痛みは強いが原因が分かりやすいものは対策しやすいが、問題なのは原因がはっきりしない、「なんだか知らないけど、いつの間にか…」始まってしまう慢性腰痛。長年にわたって悩む人も少なくない。だが、この10年で腰痛治療は大きく変わった。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間
明日は変えられる。 提供:アステラス製薬

NIKKEICopyright © 2018 Nikkei Inc. All rights reserved.