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インフルエンザ総特集

インフルエンザ脳症が58例に、6人死亡

10歳未満が57%、10歳代も19%と多く

 三和護=日経メディカル

2016年~2017年シーズンのインフルエンザ流行速報から、知っているようで知らないインフルエンザの基礎知識まで、この特集で一挙解決! インフルエンザ流行マップはこちら毎日更新中です。

 今シーズンのインフルエンザの流行はピークを越えたようだ。2017年第6週(2月6日~2月12日)に定点医療機関を受診したインフルエンザ患者は定点当たり28.57人となり、前週の38.14人から減少。全国の医療機関をこの1週間に受診した推計患者数も約151万人と、前週の推計値(約199万人)よりも減少した。

 一方で、今シーズンのインフルエンザ脳症の報告58例に達している。第47週(2016年11月21日~27日)から11週連続で報告されており、2017年第5週(1月30日~2月5日)には11例の報告があった。死亡例は累計で6例となり、死亡の割合は10%を超えている。

 国立感染症研究所がまとめている感染症発生動向調査を基に、全数把握疾患である急性脳炎のデータをピックアップし、インフルエンザが原因の症例を集計した。その結果、2017年第5週までの累計で、インフルエンザ脳症例は58例となった。2016年第37週に初めての症例が報告され、47週からは11週連続で報告されている(図1)。

図1 インフルエンザ脳症の報告数の推移(国立感染症研究所の感染症発生動向調査を基に作成)

10歳未満が過半数、10歳代も19%

 年齢分布を見ると、10歳未満が33例と最も多く57%を占めている。10歳代も11例(19%)と多く、低年齢層で目立っている。ただし、50歳代が4例、70歳代が3例、60歳代と80歳代が2例ずつ、30歳代、40歳代、90歳代が1例ずつあり、必ずしも低年齢層に限らない。

 報告時の死亡例は、累計で6例に達した。年齢別では、5歳が1例、10歳代と70歳代が2例、90歳代が1例だった。死亡の割合は10.3%で、過去のデータに比べて高くなっている(2009/10~2014/15シーズンが6.8%。2015/16シーズン[~35週]が6.2%)。

図2 年齢別に見たインフルエンザ脳症の報告数(国立感染症研究所の感染症発生動向調査を基に作成)
この記事は、日経メディカルに掲載された記事を一部再編集したものです。
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