日経グッデイ

Goodayクイズ

人間ドックのオプション検査、迷ったらどう選ぶ?

クイズで学ぶ「人間ドックの受け方」

 日経Gooday編集部

この記事では、今知っておきたい健康や医療の知識をQ&A形式で紹介します。ぜひ今日からのセルフケアにお役立てください!

「人間ドックの受け方」に関する問題

【問題】人間ドックには様々なオプション検査が用意されていますが、どの検査を選べばいいか迷った時に、考慮すべき「リスク因子」は大きく4つあります。それらは「年齢」「性別」「生活習慣」と、あと1つは何でしょう?

 正解は、家族歴(血縁者に起こった重大な病気)です。

2親等以内の血縁者に起こった重大な病気は、自分にとって高リスク

 人間ドックでは、基本の検査項目でほとんどの生活習慣病やがんを網羅できますが、残念ながら、それで完璧というわけではありません。例えば、がんの中でも死亡数が多い大腸がんを調べたいと思ったら、便潜血検査だけでなく、大腸内視鏡検査などを受けた方が発見率は高まります。同じく死亡数の多い肺がんも、胸部X線検査に胸部CT検査を併用した方が早期の段階で見つけやすくなります。

 胃がんのリスクを知るためにはピロリ菌の検査も一度は受けておきたいですし、肝臓がんは、肝炎ウイルスによるものが多いため、一度は必ず感染の有無を確認すべきでしょう。男性特有・女性特有のがんの検査も基本項目には含まれていないので、女性であれば、乳がん子宮頸がん、男性なら前立腺がんはチェックしておきたいところです。

 そこで上手に取り入れたいのが、オプション検査です。オプション検査は主に、(1)各種がん、(2)動脈硬化など循環器系の異常、(3)その他(認知症、骨粗しょう症など)―をさらに詳しく調べるものに分かれます。

 オプション検査は、施設によっても多種多様で、すべてを受けようと思ったら、体への負担も大きく、費用も高額になります。現実的な選択は、自分にとって、よりなりやすい(リスクが高い)病気から、優先的に調べていくことでしょう。

 三井記念病院総合健診センター特任顧問で日本人間ドック学会副理事長の山門實氏によると、個人によって異なるリスク因子の中で、特に重視したいのは、年齢、性別、生活習慣、家族歴の4つです(下表)。

[画像のクリックで拡大表示]

 例えば、胃がん、肺がん、大腸がんなど一般的ながんやメタボリックシンドローム、生活習慣病は、年齢を重ねるにつれリスクが高くなります。一般に、40代になったらこれらの病気のリスクは常に意識したいところです。ただし、乳がん、子宮頸がんなど女性特有のがんは、20~30代の若い世代でも発症しやすいので、若いときから検査を受けておく必要があります。閉経後の女性では骨粗しょう症のリスクも高まります。

 生活習慣なら、喫煙者肺がん、喉頭がん、食道がんなどのリスクが非喫煙者よりはるかに高い上、メタボにもなりやすいことが知られています。となれば、胸部X線検査よりも早期肺がんを見つけやすい胸部CT検査や、動脈硬化の進行具合を調べる動脈硬化ドックをオプションで選択したほうがよいというわけです。肥満、多量飲酒も、様々ながんや生活習慣病のリスク因子になります。

 リスクの判断には、家族歴も重要です。「家族歴は、つまり遺伝情報です。2親等以内の血縁者に起こった重大な病気は、自分にとって高リスクと考えてください」と山門氏。例えば、祖父が肺がんで亡くなっている人は、ほかの人よりも肺がんになるリスクが高くなります。家族歴がある病気は、年齢にかかわらず、若いうちからチェックしておいた方がいいでしょう。

 以上の点を考慮して、上手なオプション検査選びをしていきましょう。

この記事は、「人間ドックのオプション選びで考慮したい「4つの危険因子」」(梅方久仁子=ライター)を基に作成しました。
関連記事