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脳を刺激してよみがえらせる認知症予防“筋トレ”

軽度認知障害の治療プログラムに導入された筋トレをご紹介

 

認知機能が少し落ちた状態(軽度認知障害:MCI)の対策として、今注目を集めているのが「筋トレ」だ。東京医科歯科大学特任教授の朝田隆さんが協力医師を務めるオリーブクリニックお茶の水では、現役ボディビルダーの本山輝幸さんが、MCI患者に筋トレを指導し、成果を上げている。

 「MCIの人たちには、1つの共通点があります」と本山さんは話す。それは「筋肉の感覚が鈍い」こと。「健康な人は、筋トレをすると筋肉に張りや痛みを感じます。ところがMCIの人は、ほとんど感じません」。だから通常なら疲れてやめるほどの回数を続けても、涼しい顔でまだやっている。本人は「筋力がある」と思っているが、実は感覚が鈍いのだ。

 それが、筋トレに取り組んで1~3カ月もたつと、痛みの感覚がよみがえってくる。すると、認知機能テストの結果も良くなるという。「MCIの人なら、ほぼ確実に戻ります。より進行した人でも、経験上、感覚が戻れば認知機能も改善します」。

 筋肉から痛みなどのシグナルを受け取るのは、脳だ。「MCIの人は、脳機能が低下して、痛みシグナルを感じにくくなっているのです。そこに筋トレで強い刺激を伝え続けると、脳が学習して感覚を受け取れるようになる。それが認知機能にも良い影響を与えるのでしょう」と本山さん。

 つまり、本山流筋トレの真のターゲットは、脳。脳を刺激する手段として、筋肉を鍛えるのだ。だから動作中は、筋肉の感覚に意識を集中させることが何よりも大事だ。“ながら運動”では意味がない。「感覚が分かりにくい場合は、“ここを鍛えている”と、筋肉を手で軽くたたきながらやるといいでしょう」。

 本山さんの経験では、普通に生活している人のなかにも、筋肉の感覚が鈍っている人が5人に1人ぐらいはいるという。「健康な人でも、感覚を鍛えることは認知症予防に役立つはずです。週1回、5分でもいいので筋肉に刺激を与えると、普段のウォーキングや趣味などの活動が、より脳にいい影響を与えてくれるようになりますよ」。今は認知機能に問題がない人でも、やって損はない。

 自分の感覚をチェックしたい人は、こんなテストをやってみよう。誰かに頼んで、カタカナの「ス」「ヌ」「マ」という文字を、背中に指でランダムに書いてもらうのだ。この3文字は、形と書き順が似ているので、意外に紛らわしい。あまり当てられなかった人は、ぜひ次ページから紹介する本山流筋トレに取り組もう。

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