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認知症の親の介護は、時に「面白い」【作家・中島京子さん】

小説『長いお別れ』の著者・中島京子さんに聞く 「親の認知症」後編

 聞き手:伊藤左知子=医療ジャーナリスト

認知症を発症した父親と、その父親を介護する家族を描いた小説『長いお別れ』の著者・中島京子さんは、自身も認知症の父親を、長い年月をかけて見送った経験を持つ。前回(「認知症は、とても奥深い病気です」)に引き続き、中島さんに、小説のこと、親が認知症になるということについて伺ったインタビューを紹介する。

「早い段階で診てもらうことが大切だと思います」

小説では後半から、昇平の病状が進んできますが、実際にお父様の介護で大変だと思ったことはありますか?

 母は大変だったと思います。うちは父と母の2人暮らしで、母がいわゆる老老介護で父を看ていましたから。もちろん、ヘルパーさんも入っていましたし、私も車で約40分のところに住んでいたので、週1回くらいは行っていましたが、私は父を介護するというより、母のガス抜きのために行っているような感じでしたね。

 ただ、父の姉も認知症になってから亡くなったので、母は覚悟していたみたいです。だから最初に父を病院に連れて行ったのも比較的早い段階で、最初の3年間くらいはほとんど進行もしなかったんですね。

 よく雑誌などに、もっと早い段階で受診していればということが書いてありますが、やはり早い段階で、お薬を出してもらうことも重要かなと思います。ただ、早ければ早いほど、自分の意識がはっきりしていて「医者になんか行かない」となりますので、そこはシステムとして、何とかする工夫をしていく必要があるでしょうね。

 年を取れば、誰もがかかる可能性のある病気ですから、何歳以上になったら健診で認知症の検査を受けるとか、高齢者が増える今後は、そういう仕組みが必要になってくるのではないでしょうか。

お母様は大変だったとのことですが、介護うつなどは大丈夫でしたか?

 母は本当に、よくやってくれていたなと思います。明るい性格なので、うつになる心配はなかったのですが、つきっきりになってしまいますので、やはり精神的に疲れていたと思います。

 でも、根が社交的な性格なので、コーラスの集まりなどで、外にも出ていましたので、できるだけ、そういうものはやめないで行ってほしいとお願いしていました。父のために母が自分のことを犠牲にすると、母が抱え込んで大変なことになってしまうと思ったので、私もできるだけ母が自分の楽しみのために、時間を確保できるように考えていましたね。

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