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現役エージシューターの「山あり、谷あり、ゴルフあり!」

ゴルフは「人生の最後に残しておいた楽しみ」

第4回…ストレッチ、ウォーキング、早寝早起き…体調管理の原点

 高橋健二=ノンフィクションライター

ゴルフを嗜む者であれば、生涯に一度は経験したいことが3つあるとされる。「ホールインワン」「アルバトロス」、そして「エージシュート」だ。偶然などによってもたらされることが多いホールインワンなどとは違い、自分の年齢よりも少ない数字のスコアで回るエージシュートは、真の腕前だとされる勲章の1つ。そして何より、70代、80代、90代…でゴルフができる「元気の証」でもある。ゴルフを始めた経緯も、その人生も様々。現役エージシューターから学ぶ「体のこと」「ゴルフの極意」をお届けする。

静養後に復職したら「窓際族」に追いやられた…

 「生まれて初めての大手術でね、前の晩は病院の窓越しに仙台の街の夜景を見ながら、これが見納めになるかもしれないなと思いましたよ」(大久保和男さん)

 サラリーマン時代は、仕事一筋で北海道から四国まで転勤を繰り返しながら、営業の最前線で働いた。入院したことはもちろん、かぜをひいても医者にかかったことすらなかった。最後は東北6県を束ねる仙台支店長まで勤め上げたのだから、その現役生活はそれなりに充実した人生だったといえるだろう。

大手損保会社の仙台支店長として営業の最前線で腕をふるっていた頃の大久保和男さん。「自己犠牲をいとわず、家庭を顧みず、仕事に心血を注いでいました」
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 「でもね、強度の狭心症の発作で半年間、休職して治療に専念した後は、職場に復職しても何の役にも立てず、実は定年まで完全に『窓際族』だったんですよ」

 会社のためにと「滅私奉公」で頑張っても身体を壊したらそれまでという企業社会の残酷な一面も味わっている。そして68歳になってから心臓のバイパス手術―。

 「冠動脈の一部が詰まっているというので、胃の奥と背中から2本の血管を移植するバイパス手術で6時間かかりました。このままでは、この先ゴルフもできなくなるかもしれないと医師に言われ、それならばと『清水の舞台から飛び降りる』覚悟で決断したのです」

 定年後のゴルフ三昧を夢見て頑張ってきた、その思いが大久保さんの背中を押した。こうしてバイパス手術を終えた後から、大久保さんの本当の意味での「第二の人生」がスタートした。

自分を追い詰めず、今の自分にできることをしよう

 「若い頃は努力をすれば報われると思っていました。でも、病を得てから考え方が変わった。努力は大切だけれども、いくら努力してもできることは限られている。むしろなるようにしかならないのだから、今の自分にできることだけして、あとは運を天に任せ、自分を追い詰めるのはやめよう、という心境になりましたね」

 こうした発想は、後々、エージシュートの達成でも大いに役に立ったと大久保さんは回顧する。ないものねだりをせず、やれるかやれないかを見極めて、できることにだけに集中する思考が根付いたのである。大久保さんの現在のドライバーの平均飛距離は170ヤードだが、それで不満を漏らすことは全くない。

 「エージシュートを出すコツは、ドライバーを飛ばそうとしないことです。パーとボギーを交互にやっていけば80では回れる。要はダブルボギーを叩かないこと。心臓手術で無理したくてもできない身体になって、そのことを学んだのです」

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