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がんに負けない患者力

天野慎介「私だって好きでがんになったのではない」

無理に励ましてくれなくていい。とにかく、温かく見守ってほしい

 天野慎介=一般社団法人 グループ・ネクサス・ジャパン理事長/一般社団法人 全国がん患者団体連合会理事長

がんの病状は個人差が大きく、治療法が複数あり、さらに患者一人ひとりの価値観も異なります。がんと診断された直後から、患者は自分の病気を理解し、さまざまな情報を取捨選択する人生が始まります。自身も肺がん患者である、日経BP社の山岡鉄也が、がんと向き合った人々に話を聞き、後悔しない人生を送るためのヒントを紹介していきます。

 がんを告知された患者は、日々、いろいろなことで悩みます。例えば、治療が始まると生活だけでなく、副作用によって自身の見た目が変化するため、家族や友人、職場など、がんになったことを、全員に打ち明けるか否か。今回から2回にわたって、悪性リンパ腫の患者会グループ・ネクサス・ジャパン理事長の天野慎介さんに話を聞きます。今回は患者が抱きがちな「周囲にどう伝えればいいか」「気持ちを前向きに持っていくにはどうしたらいいか」といった悩みへの対処法など、知っておきたい“患者力”について、体験談に基づくアドバイスをもらいました。

「診断後1週間は家族に伝えられず、悶々としていました」

天野さんは2000年、27歳の時に悪性リンパ腫と診断されましたね。その時はどんな様子でしたか。

天野慎介さん

天野 悪性リンパ腫と診断された直後、「家族にどう伝えたらいいか」ということが頭をよぎりました。きっと家族は、自分ががんになったと聞かされたらショックを受けるに違いないと考えたのです。結局、1週間は家族に明かすことができず、悶々としていました。

周りに伝えるかは、私も悩みました。でも思い切って、オープンにした方が、気持ちが楽になるのではないですか。

天野 そうですね。がんであることをオープンにしたほうが、圧倒的に気持ちは楽です。

 でも私は、すべての人に明かしたわけではありません。病気になる前から付き合いがある友人には話しました。きっと友人たちはショックを受けたと思いますが、病気のことを知ったところで、接し方を変えることはありませんでした。それは私にとって、とてもありがたいことでした。

 がんになってから知り合った方には、自分の体調について尋ねられた場合など、必要なときだけ話しています。初めて会った人に、いきなり「私はがんです」なんて話すと、相手は驚いてしまうかもしれませんよね。

 今でも、「がんであることを打ち明けたときに、相手がどう反応するか」は予測できません。話した後に、自分と距離を置く人もいましたが、それは「もう仕方ない」と思います。

 私のことを気にかけて、善意で言葉を掛けてくれる人もいましたが、中には「余計なお世話だ!」と思うこともしばしばありました。

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