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「ニオイがしない」と感じたら

思わぬ病気が原因かも

 日本経済新聞電子版

風呂に入れたゆずの香り、コーヒーの味わい――。ときに生活を豊かにしてくれ、ときに危険を察知するアンテナの役割にもなるニオイの感覚「嗅覚」は、副鼻腔(ふくびくう)炎や末梢(まっしょう)神経障害など、思わぬ病気で損なわれることがある。基礎知識を知って、健康な嗅覚を守ろう。

 私たちの鼻の孔の奥には鼻腔という空間が広がっている。吸った空気の中の異物を取り除き、適度な温度と湿度を与えて呼吸器へと届けられる。鼻腔の一番奥で上部の「天蓋」にニオイの元である空気中の分子をキャッチする仕組みがある。

 短い毛を持つ嗅細胞が1000万個並んでおり、様々なニオイをかぎ分ける。昭和大学病院(東京・品川)耳鼻咽喉科で嗅覚障害外来を担当する古田厚子講師は「嗅細胞には400種類あり、反応する嗅細胞の組み合わせで非常にたくさんの分子を区別できる」と話す。

 嗅細胞がキャッチした情報は、鼻腔のすぐ上にある「嗅球」という部分で処理されてから脳に送られ「ニオイ」として感じられるわけだ。この嗅覚を感じる仕組みの、どこかに異常があるとニオイを感じにくくなる。

亜鉛不足も一因

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 関東労災病院(川崎市)耳鼻咽喉科の杉尾雄一郎部長は「最も多い原因は副鼻腔炎。鼻腔に隣接する骨内の空洞に起こる炎症性疾患だ」と話す。鼻腔の粘膜があれやすい喫煙者に多く、粘膜の腫れや鼻茸(はなたけ)と呼ぶできもので空気が嗅細胞に届かなくなり、ニオイを感じなくなることが多い。花粉症やハウスダストによるアレルギー性鼻炎でも同じ障害が出ることがある。

 嗅細胞の働きそのものが損なわれることも。古田講師は「風邪などのウイルスが嗅細胞を傷つけてしまうと、症状も重く改善しにくいこともある」と話す。味を感じる舌の味蕾(みらい)同様、飲み薬の影響などで体内の亜鉛が不足し、嗅覚障害が起きることが知られる。

 ほかに、脳と神経の異常でも起きる。転倒などで頭を強打したときの脳挫傷の影響で嗅細胞と嗅球との接合が壊されるとニオイを感じにくくなる。また、最近ではアルツハイマー病の症状の一つとして嗅覚の異常があると指摘されている。

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