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室温・湿度管理でインフル予防

20度以上、50~60%が理想

 日本経済新聞電子版

11月に入り、朝夕の冷え込みが厳しくなり、空気も一段と乾燥してきた。すでにインフルエンザ流行の兆しがみえる。感染予防には、うがいやマスク、ワクチンのほか、「部屋の適切な湿度と温度管理が大切」と専門家は口をそろえる。では、いったいどの程度の室温や湿度がいいのだろうか。管理法を聞いた。

 朝起きたときに、喉がカラカラになっていることはないだろうか。「乾燥した部屋で口を開けて寝ているのが原因。インフルエンザウイルスが浮遊していたら、感染する可能性がある」と指摘するのは、東京医科大学病院(東京・新宿)呼吸器内科の瀬戸口靖弘教授。

乾燥で粒子拡散

 インフルエンザは、インフルエンザウイルスを病原体とする気道感染症。日本では毎年冬に流行する。冬場は大気が乾燥しているが、部屋の暖房によって更に乾燥がすすむ。空気中に水滴など水分が少ないと、せきやくしゃみなどで勢いよく出た飛沫は遠くまで飛ぶ。それらに乗って、インフルエンザウイルスも拡散してしまうという。

 ウイルス表面にはタンパク質のとげが突き出しており、人が吸い込むと喉の上皮細胞にくっつく。その後、人の細胞の仕組みを乗っ取り、増殖を開始。「1個のウイルスが1日に1万個にも増える」(瀬戸口教授)

 感染する力を弱めることはできないのだろうか。「インフルエンザウイルスは寒冷乾燥を好み、高温多湿に弱い」(瀬戸口教授)という。1961年に研究者のG・J・ハーパー氏が「温度20度以上、湿度50~60%で空気中での感染力が下がる」ことをつきとめた。

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 体感で知るのは難しいが、「温湿度計」が家電量販店などで千円程度から売られている。これを目安に加湿器で湿度を上げたり、暖房の温度管理をしたりすることができる。その場合、注意したいのが、湿度が50~60%を示しているからといって、必ずしもウイルスを撃退できているとは限らないということだ。

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