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ノロウイルスにマスクや手洗いは有効? クイズで学ぶ正しい知識

全6問に挑戦して、自分の「ノロ理解度」をチェックしよう

 伊藤和弘=ライター

答えと解説

 通常、ウイルスに感染すると体内で抗体(免疫グロブリン)が作られる。再び同じウイルスが入ってきたら、その抗体がウイルスに結合することで感染を防いでくれる。それなのに、なぜノロウイルスは繰り返し感染してしまうのだろう?

 「ノロウイルスには5つの遺伝子グループがあり、このうち人に感染するのはG1、G2、G4の3タイプ。遺伝子型で見るとG1が9種類、G2が19種類、G4が1種類で、合計29種類もあるんです。しかも、同じ遺伝子型のウイルスも年によって微妙に変化していく」と片山さんは説明する。

 つまり感染するノロウイルスの種類が多過ぎて、1種類や2種類の抗体を作っても追いつかない。さらにウイルスの変化によって、以前の抗体が効かなくなってしまう。その結果、はしかと違って何回でも感染してしまうわけだ。

 だが、希望はある。片山さんによると、「2016年に人の腸管幹細胞の培養に成功した」という。そこでノロウイルスを増殖させることで、新薬などの試験を行うことが可能になった。近い将来、画期的なノロウイルスの特効薬が登場するかもしれない。

 というわけで正解は(2)ウソ。

【問題5】

ノロウイルスには酢や消毒用アルコールは効かない。しかし、たんぱく質でできているので熱には弱い。2~3分間、85~90℃で加熱すれば消毒できる。ホント? ウソ?

(1)ホント  (2)ウソ

答えと解説

 酢や消毒用アルコールでノロウイルスを殺すことはできない(*3)。しかし、熱には弱い。「2~3分間、85~90℃で加熱すれば消毒できます」と片山さん。というわけで正解は(1)ホント。

 「感染した子どもがカーペットの上に吐いてしまったときなど、拭き取った後にスチームアイロンを使うといい。目安は1カ所に2分間。スチームアイロンがなければ、ぬれタオルと普通のアイロンでも代用できます」(片山さん)

*3 アルコール除菌スプレーの中には、抗ノロウイルス成分が入った製品もあるが、ヒトのノロウイルスに効果があるかどうかは検証できないため、効果は不明。
片山和彦(かたやま かずひこ)さん
北里大学北里生命科学研究所・大学院感染制御科学府ウイルス感染制御学1教授
片山和彦(かたやま かずひこ)さん 1985年、東京農工大学農学部蚕糸生物学科卒業。東京大学大学院農学生命研究科で獣医学博士。ビー・エム・エル基礎研究部、国立感染症研究所ウイルス第二部主任研究官、同部第一室長などを経て、2016年より現職。国際カリシウイルス会議役員。
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