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ノロウイルスにマスクや手洗いは有効? クイズで学ぶ正しい知識

全6問に挑戦して、自分の「ノロ理解度」をチェックしよう

 伊藤和弘=ライター

答えと解説
石けんを使った手洗いはとにかく大事(c)subbotina-123rf

 ノロウイルスには石けんや消毒用アルコールがほとんど効かない(*1)。ウイルスは細菌よりも小さいので、普通のマスクならすり抜けてしまう。とはいえ、「手洗いやマスクには感染を防ぐ効果がある」と片山さんは言う。

 「手洗いは予防の基本。確かに石けんにウイルスを殺す働きは期待できませんが、流水で洗い流すことに意味がある。石けんを使うことで、少なくともぬめりが取れるまでは手を洗うので、しっかり時間をかけてウイルスを洗い流すことができます。トイレに行った後と、食べ物に触れる前には必ず手を洗う。洗った後はハンカチではなく、ティッシュやペーパータオルで手を拭いて捨てるといいでしょう」(片山さん)

 ノロウイルスは指先よりも手のひらの根元につきやすい。手首までしっかり洗うように心がけよう。

 また、ウイルス自体は確かに普通のマスクをすり抜けるほど小さいが、空中のノロウイルスは水滴やホコリに乗って漂っている。「それらが鼻や口から入るのを防ぐには普通のマスクで十分」と片山さん。感染した子どもの嘔吐物などを処理するときも、マスクをしておくと二次感染予防になる。

 というわけで正解は(2)ウソ。普通のマスクや石けんによる手洗いも、予防として大きな意味がある。

【問題3】

高温多湿な環境が苦手なノロウイルス。冬場は人に猛威をふるうものの、夏は高原の牧場などにいる動物の体内でひっそりと過ごしている。ホント? ウソ?

(1)ホント  (2)ウソ

答えと解説

 人間だけに限らず、他の動物もノロウイルスに感染する。しかし、「タイプが違うので、動物のノロウイルスは人に感染しません」と片山さん。というわけで正解は(2)ウソ。

 ではどこにいるのかというと、実は夏の間もノロウイルスに感染している人がいる。日本では感染者の約7%が症状の表れない「不顕性感染者」という調査もあり(*2)、ノロウイルスは夏の間は不顕性感染者によって維持される。冬になって空気が乾燥するとノロウイルスが空中に飛びやすくなるとともに、体温の低下によって免疫力が下がる。そこで免疫力の低い子どもや老人が不顕性感染者などからウイルスをもらって感染し、大流行を起こすのだという。

【問題4】

ノロウイルスには何回でも感染してしまう。その理由は、抗体ができない特殊なウイルスだからだ。

(1)ホント  (2)ウソ

*1 アルコール除菌スプレーの中には、抗ノロウイルス成分が入った製品もあるが、ヒトのノロウイルスに効果があるかどうかは検証できないため、効果は不明。
*2 Ozawa K,et al. Norovirus infections in symptomatic and asymptomatic food-handlers in Japan. J Clin Microbiol. 2007;45:3996-4005.
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