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「口の周りにご飯粒」 それでも気にならない人の末路

危険な老化のサイン「フレイル」の兆候を見逃すな

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 何気ない生活習慣を放置しておくと、老後に想定外の破滅をもたらすことがある。中高年が陥りがちなケースを基に、そのまま老後を迎えれば、どんな「末路」が待っているのかを追いつつ、その道の専門家が「末路を回避」するための解決策を提示する。今回の回答者は、東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科医療部長の平野浩彦さんだ。

60歳を過ぎた人の口周りの変化、これにはどんな意味があるのでしょうか(イラスト てぶくろ星人、以下同)

【 相談者:T・Kさん(35歳、女性)】

取り越し苦労かもしれませんが、このところ父(65歳)の口の周りのささいな変化が気になります。テーブルの上の食べこぼしが目立ち始め、口の周りにご飯粒が付いても気が付かないことが多くなりました。お茶を飲んでいてゴホゴホとむせることもしばしばです。口臭も強くなった気がします。体はピンピンしていて、人間ドックの検査でも問題はありませんでした。年のせいだとは思うのですが、ひょっとして認知症の始まりだったらと思うと不安です。

口の中のささいな変化を放置するな

 これは取り越し苦労などではないですよ。食べこぼしも、口の周りにご飯粒が付くことも、一つ一つはささいなこと。しかし、こうした口の変化は、危険な老化のサイン「フレイル」の兆候です。

 フレイルというのは一見、健康を維持できているように映るけれども、肉体的には虚弱状態にあり、いずれ介護を受ける可能性が高い状態を指します。ご相談のように、娘さんや奥様、ご家族がお父様のフレイルの兆候を、早期発見できる体の部位が「口」なのです。

 他にも、歯周病で硬いものが食べにくくなった、滑舌が悪くなった、口が渇きやすくなったなども、フレイルのサインです(オーラルフレイルともいう)。

口のトラブルを放置していると、肉や干物などの噛み応えのある食品(特に動物性たんぱく質を多く含む食品)を敬遠し、ご飯やうどんなどの軟らかい食品の摂取が多くなる。その結果、咀嚼(そしゃく)機能が低下し、さらに噛めなくなる。動物性たんぱく質の摂取が減れば筋力も衰え、フレイルが進む。

 口のトラブルを放置しておくとそのうち、肉や魚など歯応えのあるたんぱく質食品を避け、軟らかいものを選んで食べるようになります。すると咀嚼(そしゃく)力が低下してもっと噛(か)めなくなる。結果として、食物の摂取量も減っていきます。たんぱく質を摂取しなければ、筋肉も衰えていく。そうしてどんどん虚弱が進み、「健康寿命」が短くなっていきます。また、咀嚼と認知症とは因果関係があるともいわれています。

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