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疲れない、痛くない! 動作解析で分かった「体に優しい歩き方」

メディカルトレーナーが教える体に優しい歩き方(上)

 日経おとなのOFF

腰痛や膝痛がある人にとって、「かかとで着地する大股歩きは、かえって痛みを招くことにもなりかねない」。そう話すメディカルトレーナーの夏嶋隆さんに、一般的な歩き方とは一味違う、体に優しい歩き方の極意を聞いた。

 腰痛を抱えている人は多いだろう。厚生労働省の国民生活基礎調査によると、40~50代男性を悩ませる体の不調、不動の1位が腰痛。20~30代でもデスク業務中心の人には、腰痛持ちの人は多い。

 「腰痛や膝痛のある人は特に、目的により歩き方を変えてみてほしい」と言うのは、プロサッカー選手らのメディカルトレーナーも務める動作解析のプロ、夏嶋隆さん。

 速く歩こうとすると、腕の振りも歩幅も自然に大きくなるが、この場合、爪先で蹴り上げてかかとで着地するので、着地のたびに膝や腰へ衝撃が伝わってしまう。痛みのある箇所に一層負担がかかりやすくなるのだ。しかし、家の中で速歩きは不要。自転車のギアを切り替えるとダラダラと続く坂道も上りやすくなるように、歩き方も家の中、階段、混雑する街なかなど場面に応じて変えると、疲れがたまりにくくなるという。

 「一流サッカー選手がピッチに向かって入場するときの足元に注目してください。後ろ足の親指が地面を向いています。自然に後ろ脚のふくらはぎが緩み、歩きながら自分の体をほぐしている。これができる選手はケガも少ない」

 アスリートでなくても、場面にふさわしい、優しい歩き方に変えることで、日常生活での無駄な体への負担や疲れを軽減できる。

室内歩きの技 ~親指先端タッチ歩き~

 日常のすべての動きに、歩くことは付いて回る。室内を歩くときの自分の足音に、注意を向けてみてほしい。ドスドス音がするようなら、かかとで着地し、衝撃が1点に集中する「かかと歩き」になっている証拠。ポイントは、後ろ足の親指の先で床をタッチするように優しく歩くことだ。

 またスリッパは、脱げないように足の指先を反らせて歩く癖がつきやすいので要注意。「できれば鼻緒のある草履タイプのほうがいい」

「室内歩き」の正しい方法

[画像のクリックで拡大表示]

右/後ろ足は踏み込まずにすっと引き上げて、親指の先でそっと床をタッチ。足の甲を伸ばし、ふくらはぎを緩めることを意識する。左/体の少し前に足を置くつもりで、かかとではなく足裏全体で着地する。こうすることで、ふくらはぎが弛緩(しかん)と緊張を繰り返してポンプの役割を果たし、血流を良くする。歩幅が広くなり過ぎないよう注意。


「室内歩き」の間違った方法

NG例
[画像のクリックで拡大表示]

NG 右/後ろ足の指で蹴り出して歩くと、ふくらはぎはピンと張った緊張状態で、脚がパンパンに張りやすくなる。左/かかとで着地すると衝撃を受けやすく、足指が反っていると足が安定せず、膝や腰に負担がかかりやすい。また足指が反っていると足の裏のアーチが崩れ、地面からの衝撃を足裏全体で柔らかく受け止める力も徐々に落ちる。

「親指先端タッチ歩き」がうまくできない人は、足指がきちんと使えていないので、次のようなトレーニングをしよう。

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