日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

お知らせ

医療・予防

トピックス

相次ぐO157感染、過去に「白菜浅漬け」「冷やしキュウリ」などでも

8~9月は発症ピーク、引き続き注意を

 大西淳子=医学ジャーナリスト

「カイワレ」が疑われた堺市での集団感染、感染源は結局不明

 冒頭でも触れましたが、O157は20年以上前の1996年7月に、大阪府堺市で小学校の給食を介した集団感染を引き起こしています。この事例では、7月12日の夜中に発症者が現れ始め、14日に下痢や腹痛の原因はO157であると判明しました。7月23日に10歳女児、8月16日に12歳女児がHUSにより亡くなりました

 堺市がまとめた調査結果(*2)によると、学校給食による大腸菌O157の感染が確実であると判断された患者は計9492人、検査によりO157感染陽性と確定したのは1889人、入院した患者は791人で、121人がHUSを発症し、1年以内に計3人の小学生が亡くなりました。

 集団感染から20年を経た2016年になって、犠牲者は4人に増えました。当時HUSを発症し、後遺症の腎性高血圧の治療を受けていた女性が、脳出血により死亡したとのことです。現在もほかに4人が、後遺症に対する治療や経過観察を受けています(*3)。

 一時は、給食に入っていたカイワレ大根が感染源だといわれましたが、濡れ衣でした。大規模な調査が行われましたが、結局、原因は不明のままです。

O157は少ない菌でも感染しやすく、毒性が強い

 O157の特徴は「毒性が強い」、「(口に入った菌の個数が少なくても)感染しやすい」、「すぐには症状が出ない(3~9日後に発症)」であり、感染経路は「直接感染」と「二次感染」です。堺市の集団感染の時にも、小学校に通う子どもと同居していた家族が感染しています。富山県のサイト(*4)が分かりやすくて秀逸です。

 子どもや高齢者は、重症化しやすく、HUSを発症する危険性が高く、HUSになると、死亡する人や後遺症が残る人が出てきます。

 重要な問題は、感染しても発症しない人がいる、という事実です。本人は全く健康であるにもかかわらず、便にはO157が存在しているため、気づかぬうちに周囲に感染者を増やす危険性があります。

 季節的には、O157感染症は、6月頃から増え始め、8月と9月に最も多くなり、それ以降減少します(*5)。ただし、冬でも患者は発生しています(下図)。

図 腸管出血性大腸菌感染症の発生報告数
(感染症発生動向調査による)
[画像のクリックで拡大表示]

 さらに詳しく知りたい場合は、厚生労働省の「腸管出血性大腸菌Q&A」(*6)をご覧ください。

期間限定 日経Gooday マイドクター 登録月プラス1カ月無料キャンペーン 2017年9月1日~10月31日

SNSで最新記事をチェック

RSS

最新記事を週2回お届け!

日経IDがあれば簡単30秒で登録できます。

体の不調・病気が気になる場合は…

病気の予防・治療などの限定記事が読めます。医師などの専門家に相談できます。

アクセスランキング

PR

有料会員限定記事ランキング(現在)

病気/サプリなどを調べる

デイリーコンテンツ

“男”の健康維持

このサイトについて

日本経済新聞社について