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酒を断つには、趣味も人間関係もリセットするしかない

飲むべきか、飲まざるべきか、それが問題(2)

 崎谷実穂=ライター/編集者

生活習慣は、依存でなりたっている

小田嶋:生活習慣というものは、何かしらの依存でなりたっているんですよね。その依存していたものがなくなる、というのは、すごく大きな喪失感があることなんです。

2018年5月11日に東京・下北沢の書店「B&B」にて開催された鼎談を記事にしました。

葉石:その喪失感を乗り越えなければいけない。

小田嶋隆著『上を向いてアルコール

小田嶋:例えば、ある女性と5年付き合っていたけれど、別れてしまったとする。その5年間で、どこか行くなら一緒に行ったり、夜は電話したりと、習慣になっていたことがいろいろあるわけですよね。それがいきなり全部なくなってしまうと、どうしていいかわからない。だからもうそんなに好きじゃなくても、つい電話してしまったりするわけです。

 生身の女性が相手なら、「もう電話してこないで!」って言われたり、そもそも電話に出てもらえなかったりする。そうして、だんだん彼女がいない状態に慣れることができます。ところが酒は、いったん別れても、飲もうと思ったらたった200円で、いつでもとんできてくれるんですよ! そんなやつと、どうやって別れられますか。

葉石:200円で気分も良くしてくれるし(笑)。これ以上のパートナーはいない、と。

小田嶋:本当は最低価格をビール1本2000円とか、ウイスキー1本2万円とかにしたほうがいいんでしょうね(笑)

第3回に続く)

(写真:鈴木愛子)

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