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歯周病は肺炎などいろんな病気の原因に? プロによる歯のメンテが重要

30~40代のうちに身に付けたい歯の健康習慣(1)

 武田京子=医療ライター

 歯周病は年齢を重ねるごとに増え、加齢による体調の変化などで虫歯になりやすくなることもある。年を重ねても、自分の歯でおいしく食事ができ、パートナーや子ども、孫に「口の臭いが気になる」と言われないためにも、今のうちから歯の健康習慣を身に付けておこう。山形県酒田市や東京で、「予防」に力を入れた歯科医療を実践している日吉歯科診療所汐留(東京・港区)の熊谷直大院長に、歯の健康を守る極意について話を聞いた。

歯周病などのリスクが高まる30歳を過ぎたら、プロによるメンテナンスを習慣化したい。(©yanlev-123rf)

 加齢とともに、口の不調を訴える人は増える。例えば歯周病。厚生労働省の平成23年(2011年)歯科疾患実態調査によれば、歯周ポケットといわれる歯と歯ぐきの境目の溝の深さが4mm以上の歯周病の人の割合は年齢を重ねるほど多くなる(図1)。

加齢とともに増える口の不調、45~54歳は3人に1人が歯周病!

【図1】年齢別のしい集組織の状況(平成23年歯科疾患実態調査)
平成23年歯科疾患実態調査より作図
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 30~34歳ではおおよそ5人に1人(20.3%)、35~44歳ではおおよそ4人に1人(23.3~25.5%)、45~54歳ではおおよそ3人に1人(30.5%~35.5%)が歯周病にかかっていることになる。

 では、なぜ加齢とともに歯周病にかかる人が増えるのか。

 実は、歯周病も虫歯も歯周病菌や虫歯菌による感染症だ。口腔内は常に約37℃で湿度が保たれ、食事により栄養分が供給されるため、細菌が繁殖する絶好の環境にある。細菌は唾液1ミリリットル中に7~8億も含まれるが、多くの細菌は4時間ごとに約2倍に増殖する。

 歯周病の原因となる主な因子は3つある。1つ目が感染を引き起こす細菌。2つ目が免疫などの体の中の状況、3つ目が喫煙習慣やストレスなどの環境因子だ。こうした因子が絡み合いながら、歯周病が発症する。加齢とともに、免疫力が低下したり、悪い生活習慣が重なることで歯周病になりやすくなる。不十分なブラッシングなどで口の中の歯垢(しこう)や歯石が徐々に蓄積することも、年齢が上がるにつれ歯周病が増える要因だ。

 一方、大人で虫歯になる主な原因も3つ。1つ目は、治療した虫歯の詰め物の下で虫歯菌が繁殖してしまうこと。経年変化で詰め物と歯の間にすき間ができるなどで感染してしまう。2つ目は、歯周病の進行とともに歯ぐきが下がり、もともと歯ぐきに隠れていた、エナメル質で守られていない歯の根っこの部分が露出し、そこに虫歯ができやすいこと。

 3つ目は、常用薬の副作用や全身疾患の影響により唾液の量が減ること。唾液は口の中を清潔に保つために重要な役割を果たしている。1日に分泌される唾液の量は1.5リットルにもおよび、それが口の中の雑菌や食べカスなどを洗い流す。

 唾液には緩衝作用があり、食事などで口の中が酸性に傾いても、それを常に中性に保ち、虫歯になりにくくしている。また、唾液にはカルシウムやリン酸が含まれ、酸で歯の表面のエナメル質が溶けても(脱灰)、修復する(再石灰化)働きがある。さらに、唾液中にはリゾチームやラクトフェリンといった抗菌成分が含まれており、細菌の増殖を抑える作用もある。加齢とともにこのような機能を持つ唾液が減ると、虫歯になりやすくなる。

歯周病は全身の病気とも密接に関係

 「歯周病は、単に歯が抜ける原因になるだけではない。日本人の死因の第3位を占める肺炎の原因となったり、糖尿病や心疾患、脳梗塞、早産など、様々な全身の病気に関わることが分かってきました」と日吉歯科診療所汐留の熊谷直大院長は話す。

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