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刻みのり集団食中毒の原因は「新型ノロ」

乾燥に強いノロウイルス、加熱調理しない刻みのりに付着

 中西 奈美=日経メディカル

 東京都は2月28日、立川市で起きた集団食中毒新型ノロウイルス(GII.17)が原因であることを明らかにした。これに先立ち、ウイルスを媒介したのは、給食で使用された「刻みのり」だったことも公表している。

(©Sakonboon Sansri -123rf)

 この集団食中毒は、2月17日、立川市の公立小学校に通う児童と教職員が、嘔吐、下痢、発熱などの症状を訴えて救急外来を受診したことで発覚。この日は感染者が出た7校で、同じ給食が提供されていた。給食は、立川市学校給食共同調理場が調理・提供したものだった。

 2月28日正午時点での患者数は871人。近年まれにみる大規模な集団食中毒となった。

「刻みのり」加熱調理しないことが原因か

 当該地域を管轄する保健所が調査した結果、患者の糞便から新型ノロウイルスと呼ばれる「GII.17」が検出されたが、共同調理場の職員からはノロウイルスが検出されなかった。その後の調査で、当日のメニューである親子丼にかけられた「刻みのり」から、患者から検出されたものと同じ遺伝子型GII.17のノロウイルスを検出し、公表に至った。

 東京都感染症情報センターの担当者は、「ノロウイルスは乾燥に強いため、何らかの方法で付着したまま給食として提供されたのだろう。刻みのりは加熱調理をしないので、盲点となったのかもしれない」と話している。

 ちなみに、新型ノロウイルスは、感度は低いものの、現在流通しているイムノクロマト法を用いた迅速検査キットで検出できる。また、治療は嘔吐・下痢による脱水の予防を中心に行う。



■ノロウイルスについての詳しい情報はこちら
「ノロウイルス、10年で2番目の流行 まだ拡大の可能性も
ノロ対策 トイレは腕まくりで、アルコール消毒より石鹸で手洗いを

この記事は、日経メディカルに掲載された記事を一部再編集したものです。
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