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やさしいがんの学校

早期発見が難しく、日本人に多い胆道がんって?

13時間目 胆道がんについて知ろう[前編]

 田村知子=フリーランスエディター

「やさしいがんの学校」の13時間目は「胆道がん」です。胆道がんは、胆汁の通り道である「胆道」にできるがん。胆管・胆のう・十二指腸乳頭部のどの部位にできるかによって、分類や手術方法などが異なります(女優の川島なお美さんが公表した「胆管がん」は、肝臓の中の胆管にできる「肝内胆管がん」であり、肝がんに分類されます)。胆道がんの基礎知識を、東京医科歯科大学肝胆膵外科教授の田邉稔先生、同助教の伴大輔先生に聞きました。今回は胆道がんの病期(ステージ)分類について解説します。

胆道がんとは?

胆道がんについてお話を聞いた、東京医科歯科大学肝胆膵外科教授の田邉稔先生(右)、同助教の伴大輔先生(左)。

 肝臓で作られる消化液の胆汁(たんじゅう)は、胆管を通って十二指腸へと運ばれます。この胆汁の通り道である「胆道」にできる悪性腫瘍を「胆道がん」と呼びます。

 胆道がんの発生頻度はそれほど高くはないものの、世界的に見ると日本人に多いといわれています。年々増加傾向にあり、国内の年間罹患者数は約2万人。年間で1.8万人程度の人が亡くなっています。最新のがん統計(2013年)によると、胆道がん(胆のう・胆管がん)は日本人の部位別がん死亡者数の第6位となっています。

 胆道がんは、胆管に発生する「胆管がん」、胆汁を一時的に溜めておく胆のうに発生する「胆のうがん」、胆管と膵管が十二指腸に開口する十二指腸乳頭部に発生する「乳頭部がん」に分類されます。いずれも60歳代に多く発症し、胆管がんは男性に多く、胆のうがんは女性に多いことが分かっていますが、どれも原因は明らかになっていません。

図1◎ 胆道と周囲臓器
胆道がんは、胆のうや肝外胆管にできたがんのことです(緑色の部分)。
[画像のクリックで拡大表示]

 リスク要因としては、胆道疾患(胆石症、胆管炎、先天性膵胆管合流異常症など)、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)が挙げられています。胆管がんでは30%前後に胆石症の合併が、胆のうがんでは60%以上に胆のう結石の合併が見られます。また、近年、印刷会社の元従業員が高頻度で胆管がんを発症したことから、WHO(世界保健機関)の国際がん研究機関(IARC)は、印刷機の洗浄に使用される化学物質「1.2-ジクロロプロパン」を「発がん性がある」(グループ1)と認定しています(「あなたの身近にもある『発がん性物質』」を参照)。

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