日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

お知らせ

医療・予防

やさしいがんの学校

胃がんは近い将来、激減する?

1時間目 胃がんについて知ろう

 田村 知子=フリーランスエディター

今回からは、主ながんの授業に入ります。1時間目は「胃がん」について。東京医科大学消化器内科 准教授の後藤田卓志先生に、胃がんの原因や診断・治療方法、病後の経過などを聞きました。

胃がんとは?

 胃がんは、胃の壁の最も内側にある粘膜の細胞が、何らかの原因でがん化(自律的に増殖)することで発生します。

 発生したがん細胞は徐々に増殖し、粘膜から外側に向かって粘膜下層、筋層、漿膜(しょうまく)下層、漿膜へと広がっていきます(浸潤)。さらに、その外側まで広がると、大腸や膵臓など周りの臓器にもおよんでいきます。リンパ液や血液の流れにのって離れたほかの臓器などに移動し、そこで増殖することもあります(遠隔転移)。

 胃がんは、浸潤の程度(がんの深さ=深達度)で、早期がんと進行がんに分けられます。浸潤が粘膜下層までにとどまるものは早期胃がん、筋層に達するものは進行胃がんと呼ばれます。

 粘膜層で発生しながらも、粘膜の表面には現れにくく、胃壁の中で広がっていく、スキルス性(“硬い”という浸潤様式を表した言葉)胃がんという特殊なタイプの胃がんもあります。スキルス性胃がんは発見が遅れる場合が多く、診断される患者さんの約6割に転移が見られます。

 早期胃がんではもちろん、進行胃がんでも、痛みなどの自覚症状はあまりありません。潰瘍の形態をとって浸潤が筋層にまで達すると、筋肉に痛みが生じるためにみぞおちのあたりが痛んだり、吐き気がしたり、体重減少や下血などが見られたりすることもありますが、早期胃がんでこのような症状が出るのは比較的まれです。

 胃がんの発生には、ヘリコバクター・ピロリ菌(以下、ピロリ菌)の感染が大きく関与しています。ピロリ菌に感染した胃は炎症を起こし、それが長期間にわたって継続すると慢性胃炎となって、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃の粘膜が薄くなる萎縮性胃炎を引き起こし、萎縮粘膜から胃がんが発生するといわれています。また、塩分の多い食べ物も、胃がんの発生に影響することが分かっています。

続きは日経Goodayマイドクター会員(有料)に登録するとすぐご覧いただけます。

期間限定 日経Gooday マイドクター 登録月プラス1カ月無料キャンペーン 2017年9月1日~10月31日

SNSで最新記事をチェック

RSS

最新記事を週2回お届け!

日経IDがあれば簡単30秒で登録できます。

体の不調・病気が気になる場合は…

病気の予防・治療などの限定記事が読めます。医師などの専門家に相談できます。

アクセスランキング

PR

有料会員限定記事ランキング(現在)

病気/サプリなどを調べる

デイリーコンテンツ

明日は変えられる。 提供:アステラス製薬

“男”の健康維持

このサイトについて

日本経済新聞社について