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やさしいがんの学校

近年増加する前立腺がん、技術の進歩で早期発見が可能に

7時間目 前立腺がんについて知ろう[前編]

 田村 知子=フリーランスエディター

「やさしいがんの学校」の7時間目は「前立腺がん」です。前立腺がんは近年最も増加しているがんの1つで、国立がん研究センターのがん対策情報センターが発表した2015年のがん罹患数予測では、男性の1位となっています。罹患数が増えてはいるものの、早期に発見・治療すれば完治も可能で、長期にわたって病気を抑えることもできるようになっています。国立病院機構東京医療センター泌尿器科医長の斉藤史郎先生に、前立腺がんの基礎知識を聞きました。

前立腺がんとは?

図1◎ 前立腺がんと前立腺肥大症の違い
前立腺がんは外側から、前立腺肥大症は内側から発症する
[画像のクリックで拡大表示]

 前立腺は、男性の精液の主成分である前立腺液を作る臓器で、膀胱の真下に位置し、尿道を囲むようなハート型をしています。この前立腺の細胞が、何らかの原因でがん化し、増殖していくのが、前立腺がんです。

前立腺がんは外側から、前立腺肥大症は内側から

 前立腺は大別すると、内側にある内腺と、外側の表面に近い組織の外腺の二重構造になっています。前立腺がんの8割は外腺から発生します。

 内腺が肥大する前立腺肥大症の場合は、前立腺で囲まれている尿道が圧迫されるため、尿が出にくい、回数が多くなるといった排尿障害などの自覚症状が出ます。一方、尿道から離れた外腺にできる前立腺がんの場合は、早期に症状が出ることはほとんどありません。そのため、前立腺がんを早期に発見するには、後述するPSA(前立腺特異抗原)検査を受けることが重要です。

血液検査により早期発見が可能に

 前立腺がんはがんの中でもとくに罹患数が増えています。前立腺がんの発見に高い感度を持つPSA検査が広く普及していることが影響しています。それにより、以前なら早期には見つからないものが、見つかるようになってきたのです。

 ただし、早期発見・治療により、がんが前立腺に限局している(留まっている)場合は完治も可能です。長期にわたってがんを抑えられるようにもなっています。

前立腺がん、家族発生がよくみられる

 前立腺がんの原因は明らかにはなっていませんが、日本で増えている背景には、食事の欧米化が示唆されています。とくに、脂肪の摂取量が多いと、前立腺がんのリスクが高まると考えられています。

 逆に、大豆たんぱくのイソフラボンを多く摂取している場合は、イソフラボンが女性ホルモンに似た作用をすることで、前立腺がんの増殖に影響する男性ホルモンの働きを抑える可能性があるともいわれています。

 また、遺伝や家族の食事の嗜好も要因と考えられているため、父親や兄弟が前立腺がんを発症していると、前立腺がんになる確率が高くなるといわれています。親族に前立腺がんを経験した人がいる場合は、40歳になったら1年に1回はPSA検査を受けるようにしましょう。

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